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【オーバーホール】BMC

こんにちは、もう6月ですね。早いものです。
昨年7月に「一年経ったブレーキフルード交換しました」みたいなブログをあげたのですが、それをご覧になったお客様より
「次回のブログは『前回の交換から1年経ったブレーキフルードはどうなったのか』ですかね…」と聞かれ
さすがにそれまでに更新しますよ!と答えたものの、あれからブログの更新は一回。危なかった…
さて今回はBMCのオーバーホールです。分解前、ブレーキを握るとスカスカになっており、エア嚙みかな?という状態でした。
まずはフレームから部品を取り外し、クリーニングします。
フレームはコーティングしてから部品を再取付。
今回はついでにコラムカットも。ちょっと珍しい形状のフォークコラムです。
ブレーキホース内装の車体ですので、振動やハンドル操作でフレーム内部からブレーキホースの音が出ないよう工夫しながら組付けします。
ホースを通したらブレーキフルードを充填し、エア抜きします。
分解前スカスカだったレバータッチも、しっかりした手ごたえを感じます。やっぱりエア嚙みだったのか…?
エア抜き作業を続けていると、今度は握ったブレーキレバーが元の位置に戻りません。
この型のレバーは指定トルクで取り付けてもレバーの戻りが悪くなっている個体をいくつも見ているので、これか…という感想。
ここは調整で何とかなる部分ではないので交換となってしまうのですが、すでに同型は問屋さん経由では手に入りませんでした。
ということで今新品で手に入る11速用STIレバー、グラベルコンポGRXのレバーに交換しました。ロード用STIレバーと異なり、フードボタン(変速操作やサイクルコンピュータのスイッチに割り当て可能なボタン)が横から押せる場所についており
これが非常に操作しやすく、握り方の好みによってはロードでGRXレバーもとても調子が良さそう。
フードボタンはリヤディレイラーのシフトアップ/ダウンに割り当てました。
インテリな作業風景…黒縁メガネ&なめらかブラインドタッチを想像されましたか?
残念ながら裸眼の脳筋系男子(アラフォー)がエンターキー強めタッチで作業しています。
アウターチェーンリングは目視で分かるレベルに摩耗していたので交換。
バーテープはスパカズ。
完了しました。
今回は完成まであと少しで急遽レバー交換となり少々お待たせしてしまいましたが、安心してお渡しできる状態のバイクとなりました。
またの点検、お待ちしております!
【オーバーホール】DE ROSA

どうもこんにちは、ほぼ半年ぶりの更新です。
小学生のころ習った二毛作と二期作をおもい出しました。作物なら一回分育って収穫されている…
今回はオーバーホールでお預かりしたDEROSAの作業です。
・ディスクブレーキの音鳴り
・ハンドル交換
・プーリー部のセラミックベアリングの注油
もご要望いただいておりますので、こちらも作業します。
まずはコンポ等を取り外してフレームをクリーニングし、コーティングしていきます。
ディスクブレーキのマウント台座裏など、普段は洗いにくい場所もこの機会に掃除します。
プーリーベアリングのメンテ。
ディスクブレーキの音鳴りですが
ディスクローターは替えたばかりでパッドがアヤシイ…ヴィプロスの専用クリーナーで洗浄しました。
ウェスは真っ黒、パッドは真っ白になりました。
クリーナーでキレイにしても音鳴りが解消されない場合もまぁまぁあるので、基本的にはパッド交換をおすすめするのですが
今回はまだパッド残量がしっかりありますので 洗浄して様子をみます。
クリーニングのヤマ場はドライブトレインに固着したチェーンオイルの除去。
だいたいクリーニング用ケミカルですぐ溶けたり、泥状になっている場合はケミカル+固めブラシでこそげ取れるパターンですが
爪でこすってもとれず、石のようになっていました。でも結構このパターンあるんですよ。
あれこれ使ってクリーニングしました。
パーツ洗浄完了。
組み立てていきます。
ホイールは一ヵ所フレていたので修正して組付けます。
ヘッドベアリングにはなるべく隙間なくグリスを塗ります。ここは次回のオーバーホールまでなんとか持たせたい部分です(費用的に)。
ケーブル内装式フレームですと写真のように
ブレーキホースがベアリングの中を通っていますから、ベアリングがサビて交換となると分解箇所が多く
工賃等が結構かかりますので、ヘッドパーツの状態が微妙でしたらオーバーホールの際に替えてしまったほうがシーズン中に交換するよりトータル安いです。
今回は全く問題ない状態でしたので、再利用します。
さて今回のお楽しみポイント、ハンドル交換。
走行すると省エネ感がたまらない幅狭フレアハンドルです。
ハンドル裏からフル内装可能で、フレアで、超軽量(165g)で…というとかなり選択肢が狭まりますが
そのパターンならGIANT Contact SLR Handlebarがおすすめ。
私も昨年秋にこちらのハンドルを購入し使用していますが、多少慣れが必要になるものの
狭いブラケットポジションからくるフォーム改善はエアロ効果が大きく
なおかつ落差があまりない下ハンドルはフレア形状により幅広で安定感があり親しみやすく…しばらく通常の幅広ハンドルには戻れそうにありません。
ちなみにうちにGIANT製品の取り扱いはありませんので、お求めの際はジャイアントストア広島宇品がおすすめ。
ナイスガイのK店長に「エルカミーノの佐々木におすすめされて来た」とお伝えいただければ
割増料金にてご購入いただけるはずです(笑)
さて組みあがりました。
フル内装で組んだGIANT ContactSLRハンドル。
ロゴ含めてシンプルなルックスはバイクになじみやすく、良い感じになりました。
初回点検時にご感想をお伺いするのが楽しみです。
今回はオーバーホール作業のご紹介でした。
ご覧いただきありがとうございました。