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【オーバーホール】TREK

本日は少し懐かしいTREKのオーバーホール。
アルミフレームにカーボン製シートステイを組み合わせたモデルで、今では珍しい構成です。
コンポーネントを取り外して洗浄作業へ。
砂や油汚れを除去し、仕上げのコーティングに備えます。
メンテナンスしにくいBB取付部もクリーニングとグリスアップを行うことで、固着を予防します。
フレームコーティング後。
今回はハブのオーバーホール(3,300円)もご依頼いただきましたので、分解作業に入ります。
写真はメンテナンス前のハブですが、錆などの劣化は見られず、良好な状態を保っていました。
コンポーネント洗浄後の様子です。
今回は、他のバイクから取り外したコンポーネントを移植する作業も兼ねています。
右下に見えるのは、分解・洗浄を終えたハブの部品。
細部までクリーニングし、組み直しに向け準備OKです。
必要に応じてグリスアップを行いながら組み立てていきます。
完成しました。
リムのブレーキ制動面を軽く研磨し、ブレーキシューによる汚れを除去しました。
バーテープはSUPACAZ。
高いグリップ力と絶妙なクッション性、豊富なカラーでリピーターの多いバーテープです。
さて今回は、おそらく2010年より少し前の、どこか懐かしい雰囲気のバイクのオーバーホールでした。
年代ごとにデザインの流行も様々で、長年乗っていらっしゃる方にとっては、当時の有名選手や印象深いサイクリングの思い出が蘇るのではないでしょうか。
今後も、そんな思い入れのある1台を長く楽しんでいただけるよう、メンテナンスのお手伝いをさせていただければと思います。
また、一か月後の無料点検もお気軽にご利用ください!
【再塗装】Panasonicクロモリフレーム

1台を長く大切に乗られる方が多い印象のあるPanasonicのバイク。
実はメーカーに再塗装を依頼することも可能だということ、ご存じでしたか?
オーナー様でも意外と知らない方もいらっしゃるこのサービス。
本日は、そんなPanasonicクロモリフレームの再塗装・ビフォーアフターをご紹介します。
写真の赤いフレームが再塗装前のバイクです。
頻繁に乗られているにもかかわらず、傷みが少なく美しい状態を保っており、
オーナー様が日頃から丁寧に、大切に乗られていることが伝わってきます。
再塗装にあたっては、フレームからすべてのパーツを取り外し、大阪のPanasonicへ発送します。
しばらくして、再塗装を終えたフレームが戻ってきました!
今回選ばれたカラーは【22-FV/RACING DESIGN】。
このデザイン、往年のロードバイクファンにとっては「Panasonicといえばコレ!」と連想される方も多いのではないでしょうか。
こんな感じに仕上がりました!
作業としては【分解・組み立て】が必要になりますので、オーバーホールメニューでご依頼いただくのがおすすめです。
塗装の仕上がりを待つあいだに、コンポーネントやホイールのメンテナンスも一緒に行えるため、
見た目だけでなく、走りの面でもリフレッシュされた状態で再びバイクを楽しんでいただけます。
Panasonicバイクオーナーだけが味わえる、Panasonic工房の純正クオリティによる再塗装サービス。
今からPanasonicバイクに乗り始める方にとっても、こんなサービスがあると思うと心強いですよね。
気になる費用のイメージとしては、以下のような内容になります:
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オーバーホール代(リムブレーキ車の場合):33,000円(税込)
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再塗装費用:選択するカラーによって異なります
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再組み立てに必要なパーツ代:
・ブレーキ/シフトケーブル
・バーテープ
・必要に応じてチェーンなどの消耗品 -
フレーム発送時の送料(片道):3,000〜4,000円程度
【フレームセット】WILIER GARDA

コンポーネントをグレードアップされたお客様から、「外したパーツを活用して、もう1台バイクを組みたい」とのご相談をいただきました。そこでご提案させていただいたのが、WILIER GARDAのフレームセットです。
GARDAの魅力は、なんといっても汎用性の高さにあります。
もちろん、グラベルバイクのようにオフロード用の太いタイヤを履かせたり、ツーリングバイクのようにキャリアを取り付けて大きな荷物を積むような拡張性はありません。ですが、「サイクルジャージを着てオンロードを気持ちよく走る」という目的で考えると、GARDAは非常にバランスの取れた1台です。
たとえば、快適性を重視した32Cまでのやや太めのタイヤが装着可能で、機械式コンポーネントでもステムからフレーム内装に対応。さらに、シートポストはポジション調整がしやすく、軽量な他社製品も装着可能な27.2mmの丸型タイプと、扱いやすさも抜群。
メインバイクとは違ったスタイルで、「気軽に・自由に楽しむ2台目」として最適なフレームです。余っているパーツの活用にもピッタリで、コストを抑えながらも満足度の高いバイクに仕上がります。
こちらは組み立て作業中の一コマです。
ブレーキホースには、ハンドリング時や路面からの振動による音鳴りを防ぐため、スポンジ製のチューブを装着しながら組み付けていきます。細かい部分ですが、快適な走行を支える大切なひと工夫です。
完成しました!
お手持ちのコンポーネントとホイールを活用し、レーシーな雰囲気漂うGARDAが仕上がりました。
フレームの汎用性を活かしつつ、こだわりのパーツで組み上げた1台。走りが楽しみになるバイクの完成です!
この角度から見える、シートステイのかわいいブリッジが最高に好き。
イタリアンブランドらしい洗練されたカラーリングも、GARDAの大きな魅力のひとつ。
街中でも自然の中でも映えるデザインは、ツーリング先での写真映えも抜群で、ライドの思い出をより印象的に彩ってくれます。
見た目の満足度も高く、まさに**「所有する喜び」を感じられる一台**に仕上がりました。
今後のメンテナンスやカスタムのご相談も、どうぞお気軽にお申し付けください。
今後ともよろしくお願いいたします!
【新車】WILIER FILANTE SL

一緒に走りに行くお客様の中に、ここ数年ずっとディスクブレーキのロードバイクへの乗り換えを検討されている方がいらっしゃいます。その方には、どうしても譲れない条件が2つあります。
それは、「最先端カーボン素材であること」や「軽量であること」ではなく、
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とにかく“めっちゃ赤い”こと
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そして“エアロ形状である”こと
この2点です。
正直なところ、全メーカーを探せば毎年1車種くらいは条件に合うバイクが見つかりそうなのですが、「ぜひ当店の取り扱いブランドの中から選びたい」という、ありがたすぎるご要望なのです。
ここ数年、ちょくちょくチェックはしているのですが、赤の色味やフレームの形がイメージと少し違ったりして、なかなか「これだ!」という一台に出会えずにいました。
しかし今年、ついに納車となりました――「めっちゃ赤くて、しかもエアロ」なバイクを!
こちらの画像は、その際に「こんなの出てますよ」とお客様にお送りしたスクリーンショットです。
…と言いつつ、正確にはスクショではなく、画面をそのまま撮影した“スクリーンをショット”したもの。
インターネット原人で申し訳ありません。
コンポーネントには、105 Di2搭載の完成車モデルをお選びいただきました。
とはいえ「完成車」と言っても、WILIERの完成車は実際には“ほぼ未完成”の状態で届きます。
そのため、フレームから一つひとつ組み上げる、いわゆる「バラ完(バラバラの状態からの完成)」に近い作業が必要です。
その分、クランク長やステム長などを新車購入時に自由に選べるという大きなメリットがあります。
お客様の体格や乗り方にぴったり合わせられるため、無駄がなく理想的な1台に仕上がります。
とはいえ、お客様は身長がかなり高め。
現在お乗りの自転車を採寸したところ、FILANTE SLの最大サイズに、選択可能な中で最も長いステムを装着しても、ハンドルまでのリーチがわずかに足りないことが判明しました。
そこで今回は、別途パーツ代が必要にはなりますが、さらなる調整が可能な「DEDA SUPERBOX」というステムと、エアロかつ高剛性なカーボンハンドル「DEDA SUPERZERO RS」を組み合わせることで対応しました。
これにより、完成車に採用されているセミ内装仕様から、フル内装仕様へとハンドル周りをアップグレード。
見た目のすっきり感も一段と増し、より洗練されたかっこいい仕上がりになりました。
完成しました!
ご希望通り「めっちゃ赤くて」、ハンドル周りのアップグレードも功を奏し、かなりエアロな一台に仕上がりました。
普段は穏やかで紳士的なお客様ですが、ロードバイクに乗るときは激熱ド根性スタイル。
そんなお客様にぴったりの相棒になったのではないかと思います。
どうぞ末永く、このバイクとの時間をお楽しみください。
今後のメンテナンスやカスタムのご相談も、ぜひお気軽にお声がけください!
【点検付き洗車etc】USED CANYON

今回は、手に入れたばかりのUSED CANYONの【洗車・点検】をご依頼いただきました。
完成車の段ボールに入ったままの状態でお持ち込みいただき、見た目にはホイールとペダルを取り付ければすぐにでも乗り出せそうな印象でした。
しかし当店では、安全・快適にお乗りいただくためにもオーバーホールをおすすめしております。
とはいえ、今回は使用歴が非常に浅い自転車であるとのことで、オーバーホールまでは不要とのご判断により、【洗車・点検】メニューでの作業となりました。
まずは各部の状態を確認しながら、洗車作業を進めていきます。
点検の中で、以下の点を確認しました:
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✅ ブレーキの仕様が右レバー=リアブレーキ(日本仕様とは逆)
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✅ フロントディレイラーのサポートスクリューが未調整
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✅ リアディレイラーのストロークアジャストスクリューも未調整
どれも直しておいたほうが良いポイントですが、特にブレーキの仕様については、とっさの操作時の安全性に直結する重要な部分です。
そのため、お客様のご了承をいただき、日本仕様(右レバー=フロント)へ変更させていただくことになりました。
なお、今回は一体型ハンドル+ブレーキホース内装タイプのため、作業には多少の工数がかかり、追加費用が必要となります。あらかじめご了承ください。
作業途中の風景です。
今回のバイクは分割タイプの一体型ハンドルで、内部でブレーキホースが左右に分岐する構造になっています。そのため、仕様変更の際には一度ブレーキホースを完全に抜き取り、再度通し直す必要があります。
専用の配線用工具を使って慎重にホースを通していくのですが…内部には90度のカーブが2か所もあり、これがなかなかの難所。
正直なところ、日頃の行いが悪いと絶対に通ってくれません。
ですので私などは、CANYONのハンドル作業を控えた3日前から家庭内での徳積みに励みます。
「風呂に入れ」と言われたら素直に入り、「ゴミ出して」と言われたら即座に対応。
——そう、ブレーキホースのスムーズな通り道は、日々の行いから始まっているのです。
そうして無事にブレーキホースが通りましたら、次はブレーキフルードの充填とエア抜き作業に移ります。
その途中、リアブレーキキャリパーを取り外した際に気づいたのが、キャリパー固定ボルトに不要なスペーサーが装着されていた点です。
このスペーサーが原因で、ボルトがキャリパー内のボルト固定ピンにきちんと届いておらず、ボルト抜け落ち対策が不十分な状態でした。
安全性にも関わる重要な部分ですので、スペーサーは取り外し、適正な状態で再固定いたしました。
その後、ブレーキの調整をしようとホイールを取り付けたところ、今度はフロントホイールが回りません。
最初はブレーキパッドが干渉しているのかと思いましたが、実際にはディスクローターのロックリングがフロントフォークに当たっていました。
そもそも、この自転車はどうやって使われていたのだろうかと、ふと疑問が頭をよぎりましたが、ロックリングを【外セレーション】から【内セレーション】タイプに変更し、ブレーキの調整を行ったところ、無事にホイールがスムーズに回るようになりました。
その他、細かな部分も確認・調整しながら、作業完了となりました。
分解しないと確認できない箇所も多く、ここまでしっかり手を入れると、実際にはオーバーホールとの費用差もそれほど大きくはありません。
そのため、状態が不明なUSEDバイクの場合は、やはり最初にオーバーホールを行っておくのがおすすめです。
安心して気持ちよく乗り出すための第一歩として、ぜひご検討ください。
また何か気になる点などありましたら、いつでもお気軽にご来店ください!