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【オーバーホール】FUJI
今回は、出張引き取りにてFUJIのオーバーホールをご依頼いただきました。
まずはコンポーネントをすべてフレームから取り外し、フレームの洗浄とコーティングを行います。
今回のフレームは、蛍光色のマット仕上げ(つや消し)という、少しお手入れが難しいカラーリングです。
この機会に可能な限り汚れを落とし、次回以降のお手入れが少しでも楽になるよう、コーティングを施しておきます。
ヒルクライマーのバイクということもあり、日々の鍛錬の証ともいえる“汗”の影響で、ヘッドパーツがかなりサビついていました。
FUJIの輸入代理店様に問い合わせたところ、純正品の販売はないとのことでしたが、サビで判別できなかったベアリングの規格を丁寧に教えていただきました(感謝)。
おかげでインターネットで適合するベアリングを無事GET。
STIレバーのバンドも、日々の鍛錬の(以下略)
こちらも気持ちよくリフレッシュすべく、新品に交換しました!
その他、クリーニングしたパーツを適宜グリスアップしながら組付けていきます。
BBについては「状態が悪ければ交換しても大丈夫です」とお客様から伺っておりましたので、シールを外して内部をチェックしてみました。
結果としては回転もスムーズで、サビなどの異常も見られなかったため、今回はクリーニングとグリスアップのみにとどめています。
BBの交換はなかなかコストがかかる部分でもありますので、まだ使用できるパーツはしっかり使い切っていきたいですね!
ヘッドパーツもしっかりグリスアップして、これにて作業完了です。
まだまだ続くヒルクライムシーズン、鮮やかなカラーの相棒とともに、大暴れしちゃってください!
【出張引取りメンテナンス】ステム交換等
✅ステム交換
✅持ち込みクランク交換
上記の作業でお預かりしました。
ステムは長さ+2cmのものに交換し、それに伴いハンドルを大きく切ってもケーブルが突っ張らないよう、ブレーキインナーケーブルおよびハンドル周りのアウターケーブルを交換しております。
また、クランクも交換し、アウターリングが52T → 50Tになったため、チェーン長も適正に調整いたしました。
これにて作業完了!
このたびはご依頼いただき、誠にありがとうございました。
✅出張引取りメンテナンス(安佐南区 1,490円エリア・お渡しのみご利用)…1,490円
✅持ち込みクランク交換(ディレイラー調整含む)…3,300円
✅ステム(ITM ALCOR80 110mm)…4,730円
✅ケーブル交換…1,650円 × 2
💰合計:12,820円(税込)
【出張引取りメンテナンス】スペシャライズド
出張引取りにてスペシャライズドの車体をお預かりいたしました。
🔧 お預かり内容:
✅ タイヤ交換(チューブレス → クリンチャーへ変更)
✅ クランク交換
✅ STIレバー上部スイッチを変速操作に割り当て
今回のクリンチャータイヤへの交換は、ロングライドに備え、パンク時の対応を容易にするためのご依頼でした。
ただ、リム内にシーラントが大量に付着していたため、
このままではパンク時にチューブがベトベトになり、作業性が大幅に低下してしまいます。
せっかくのクリンチャー化の意味が薄れてしまうため、リムはクリーニングさせていただきました(※画像参照)。
この状態なら、万が一の際にもスムーズなチューブ交換が可能です👌
後輪ホイール取り付け後、ディスクブレーキから異音が出ていたため、オーナー様にご連絡のうえクリーニングを実施。音は軽減されたため、ひとまず様子見とさせていただきました。
また異音がひどくなるようでしたらご連絡ください。
前輪ホイールから枯れ葉が擦れるような小さな異音があり、当初はディスクの干渉かと思いましたが、ごみ除けキャップに異物が噛んでいたのが原因でした。
外走行中は風切り音に紛れて気にならない程度の音量かと思います。
簡単な作業でしたので、こちらはサービスで対応済みです。
クランク交換、STIレバー上部スイッチの変速割り当ても完了し、すべての作業が完了しました!
ご注文いただいていたテールライトもオーナー様にお渡し済みです。
ご利用いただきましてありがとうございました。
✅ 出張料金(安佐南区・引取り&お渡し)…1,490円 ×2
✅ STIレバー スイッチ設定…サービス
✅ タイヤ交換工賃(持ち込み・リムクリーニング含む)…2,200円 ×2
✅ チューブ…990円 ×2
✅ クランク交換 工賃(変速調整含)…3,300円
✅ テールライト(キャットアイ TL-LD155R)…1,870円
✅ ブレーキパッド洗浄…サービス
💰 合計金額:14,530円(税込)
【フレームセット】FOCUS IZALCO MAX9
ドイツブランド【FOCUS】のフラッグシップモデル【IZALCO MAX9】組みました。
前作のIZALCO MAXは、ディスクブレーキロードの存在感が増し始めた2018年に登場。途中、構成部品の仕様変更はあったものの、5年間にわたってフルモデルチェンジなしで販売され続けました。
その間、他社からは次々と最新モデルが登場しましたが、IZALCO MAXはそれらと比較されながらも、優れた走行性能によってモデル末期に至るまで高い評価を維持し続けました。
当時 私自身も前作のIZALCO MAXに乗っておりましたが、リムブレーキ車からの乗り換えということもあり、その変化は衝撃的でした。
まるでピストバイクのような足回りの剛性感と、ロングライドでも疲れにくい快適な乗り心地――。その二つが高次元で両立しており、「これがディスクブレーキロードか」と感動したことを、今でも鮮明に覚えています。
総じて非常に満足度の高いバイクでしたが、旧型に関しては、あえて挙げるなら以下の3点が気になっていました。
① ステムの重量感
旧型の内装ホース対応のステムは、見た目もスマートで、水平に近い角度も相まってポジション出しには満足していました。しかし、カーボン製とは思えない重さがネック。DEDAなど他ブランドの内装ステムと比べても明らかに重く、ヒルクライム時に気になる存在でした。
👉 新型では、フレーム付属のC.I.S.ステムが明らかに軽量化されており(※重量非公開)、手に持った瞬間から違いがわかるレベル。これなら、気持ちよく登れそうです。
② リアブレーキの160mm固定問題
旧型はリアのディスクローターが160mm固定。これは制動力の安定性という点では安心感があるものの、ホイール交換時にリア140mmローターが主流である現状では、互換性の面で少々不便でした。
👉 新型はリア140mmローター使用可能に改善されており、ホイール交換時の利便性が高まりました。
③ 軽快感の演出がやや不足
旧型も足回りの剛性は十分で、しっかり踏めばきっちり進む――そんな剛性感ある走りには満足していました。ただ、もう少し「ヒラヒラ」とした軽快なフィーリングがあれば、より理想的だと感じていました。
当初は「ディスクブレーキロードとはこういうものか」と納得していましたが、後発の他ブランドからは、ハイエンドのリムブレーキ車のような、より軽快ヒラヒラ系な乗り味をもつモデルも登場。その比較でやや物足りなさを感じた部分でもありました。
👉 新型では、ボトムブラケット位置を高くし、ヘッドアングルもより立たせることで、機敏なハンドリングと優れた加速性を実現(※メーカーHPより)。この設計変更によって、期待していた“軽快さ”がしっかりと演出されていそう。
全体として、旧型の良さはしっかりと継承しつつ、弱点を潰してきたのが今回のIZALCO MAX9だと感じます。
今回、ハンドル周りには【DEDA S-DCRカバーキット】を使用し、フル内装フレームながら一般的なDEDA製ステム&ハンドルが使える仕様に!
この構成にしたいちばんの目的は、サイクリング先でのポジション変更をさらに容易にすること!
その結果――
Y2Kのイニシエの時代から受け継がれる、伝説の定番【DEDA ZERO100】をインストールすることに成功!
シンプルなロゴなしのFOCUSフレームに、往年のレースジャージのようにハデなDEDAロゴが見事にハマりました。
さらに、【RHM形状】のドロップハンドルは手の収まりがよく、しっかり力が入る操作性の高さも魅力。
根強いファンが多いのも納得の使い心地です。
…自慢のC.I.S.ステム使わなくてごめんね、FOCUSさん。
今回は、上ハンドルまでしっかりバーテープを巻く仕様に。
──いつから上ハンドルは「風を流す場所」になったんだ?
バーテープを巻いて、疲れた上半身をおもてなしする所だろう、エアロハンドル君!!
……と、Y2Kのイニシエからやって来た往年の名作ハンドル・ZERO100先輩が、堂々たる先輩風を吹かせておりました。
完成しました!
ハンドル周りのZERO100先輩が若干の存在感を放ちながらも、全体的にはシンプルで引き締まった仕上がりに。
エアロハンドルに比べて快適なぶん、ちょっぴり風当たりの強いZERO100先輩。
そんな先輩の代わりに、空力面でしっかり貢献してくれるのが――
前モデル比で6.6Wのエアロ効果(※時速45kmで1時間走行時、タイム換算で約1分47秒短縮)を実現した、
NACAカムテール形状(扇型チューブ)を採用したエアロフレーム!
走り出したら、あとはこのフレームに頑張ってもらいましょう。
そしてこの仕様、驚くべきことにポジション出し時の「ハンドル角度」「ステム高」「サドル高」「サドル前後・角度」まで、すべて4mmの六角レンチ1本で調整可能!
もう、チンアナゴの家族のような六角セットとはオサラバです。
機能面でも、見た目同様シンプル&ストレスフリーな1台に仕上がりました。
※通常ステム【C.I.S.】の姿
【FOCUS IZALCO MAX フレームセット】、お値段は…
572,000円(税込)。
このシンプル&高性能なフレーム…あなた好みの仕様で組み立てますよ。
ご相談ください。
【オーバーホール】ORBEA ORCA
ORBEA ORCAのオーバーホールを行いました。
こちらのバイクは、先日開催された富士ヒルにも出場された1台。レースイベントへの参加も多いオーナー様のバイクということもあり、シーズン中に極力「再入院」とならないよう、各パーツの状態を丁寧にチェックしながら分解作業を進めていきます。
消耗や傷みの具合は、必要に応じてお客様と共有しながら、ご提案をさせていただきます。
ヘッドベアリングからサビ汁を確認!
固定ローラーやヒルクライム練習など、どうしても汗がかかりやすいヘッドパーツまわり。
特にレース志向のライダーにとっては、ヘッドベアリングは比較的交換サイクルが早いパーツのひとつです。
ただ、近年主流のケーブルフル内装バイクでは、ホース類がベアリング内部を通っているため、簡単に交換できない構造になっています。
そのため、こうしたオーバーホールのタイミングでの点検・交換が非常に重要になります。
フレームからコンポーネントを取り外して洗浄します。
コンポーネントも同様に。
セラミックベアリングのプーリーは専用オイルにてオイルアップ。
フレームにワックスをかけ仕上げたら、コンポーネントを取り付けていきます。
新品ヘッドベアリングにはしっかりとグリスを塗布。
左クランクとBBがわずかに干渉しているのか、擦れた跡が確認できましたので
薄いスペーサーを噛ませておきます。滑らかに回るようになりました。
フロント側のパッドが減ってきていましたので、オーナー様に確認の上
交換させていただきました。
ご希望いただいていたフロント側ディスクローターの160mm → 140mmへの交換を行いました。
台座をひっくり返してローターを付け替えるだけの作業に見えますが、フル内装のブレーキホース仕様のバイクでは注意が必要です。
特にフロント側はホースの“あそび”が少なく、ホースを少し引き出す必要があるため、基本的にはホース交換前提の作業となります。
今回はオーバーホールのタイミングでご依頼いただいたため、ディスクローター代のみでの仕様変更が可能となりました。
チェーンはまだ十分使用可能な状態でしたので、超音波洗浄を施したうえで再利用させていただきました。
摩耗も少なく、引き続き安心してお使いいただけるコンディションです。
完成!
SUPACAZのレッドのバーテープがとても良い感じです。
今回は特に、ヘッドパーツが限界を迎えていたことがポイントでした。
ヘッドのガタを取ろうとするとハンドルが渋くなり、ハンドルをスムーズに回そうとすればガタが出る…という、ストライクゾーンが極端に狭い状態のベアリングでしたが、しっかり交換させていただきました。
これでまた、トレーニングにレースイベントにと、思い切り走り回っていただけるコンディションになったかと思います!
1か月後の無料点検も、お気軽にお持ちくださいね!


























