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2025-06-27 07:51:00
【フレームセット】FOCUS IZALCO MAX9

ドイツブランド【FOCUS】のフラッグシップモデル【IZALCO MAX9】組みました。

前作のIZALCO MAXは、ディスクブレーキロードの存在感が増し始めた2018年に登場。途中、構成部品の仕様変更はあったものの、5年間にわたってフルモデルチェンジなしで販売され続けました。

その間、他社からは次々と最新モデルが登場しましたが、IZALCO MAXはそれらと比較されながらも、優れた走行性能によってモデル末期に至るまで高い評価を維持し続けました。

当時 私自身も前作のIZALCO MAXに乗っておりましたが、リムブレーキ車からの乗り換えということもあり、その変化は衝撃的でした。

 

まるでピストバイクのような足回りの剛性感と、ロングライドでも疲れにくい快適な乗り心地――。その二つが高次元で両立しており、「これがディスクブレーキロードか」と感動したことを、今でも鮮明に覚えています。

総じて非常に満足度の高いバイクでしたが、旧型に関しては、あえて挙げるなら以下の3点が気になっていました。


ステムの重量感
旧型の内装ホース対応のステムは、見た目もスマートで、水平に近い角度も相まってポジション出しには満足していました。しかし、カーボン製とは思えない重さがネック。DEDAなど他ブランドの内装ステムと比べても明らかに重く、ヒルクライム時に気になる存在でした。
👉 新型では、フレーム付属のC.I.S.ステムが明らかに軽量化されており(※重量非公開)、手に持った瞬間から違いがわかるレベル。これなら、気持ちよく登れそうです。


リアブレーキの160mm固定問題
旧型はリアのディスクローターが160mm固定。これは制動力の安定性という点では安心感があるものの、ホイール交換時にリア140mmローターが主流である現状では、互換性の面で少々不便でした。
👉 新型はリア140mmローター使用可能に改善されており、ホイール交換時の利便性が高まりました。


軽快感の演出がやや不足
旧型も足回りの剛性は十分で、しっかり踏めばきっちり進む――そんな剛性感ある走りには満足していました。ただ、もう少し「ヒラヒラ」とした軽快なフィーリングがあれば、より理想的だと感じていました。
当初は「ディスクブレーキロードとはこういうものか」と納得していましたが、後発の他ブランドからは、ハイエンドのリムブレーキ車のような、より軽快ヒラヒラ系な乗り味をもつモデルも登場。その比較でやや物足りなさを感じた部分でもありました。
👉 新型では、ボトムブラケット位置を高くし、ヘッドアングルもより立たせることで、機敏なハンドリングと優れた加速性を実現(※メーカーHPより)。この設計変更によって、期待していた“軽快さ”がしっかりと演出されていそう。


 

全体として、旧型の良さはしっかりと継承しつつ、弱点を潰してきたのが今回のIZALCO MAX9だと感じます。

 

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今回、ハンドル周りには【DEDA S-DCRカバーキット】を使用し、フル内装フレームながら一般的なDEDA製ステム&ハンドルが使える仕様に!

この構成にしたいちばんの目的は、サイクリング先でのポジション変更をさらに容易にすること

その結果――
Y2Kのイニシエの時代から受け継がれる、伝説の定番【DEDA ZERO100】をインストールすることに成功!
シンプルなロゴなしのFOCUSフレームに、往年のレースジャージのようにハデなDEDAロゴが見事にハマりました。

さらに、【RHM形状】のドロップハンドルは手の収まりがよく、しっかり力が入る操作性の高さも魅力。
根強いファンが多いのも納得の使い心地です。

 

…自慢のC.I.S.ステム使わなくてごめんね、FOCUSさん。

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今回は、上ハンドルまでしっかりバーテープを巻く仕様に。

──いつから上ハンドルは「風を流す場所」になったんだ?
バーテープを巻いて、疲れた上半身をおもてなしする所だろう、エアロハンドル君!!

 

……と、Y2Kのイニシエからやって来た往年の名作ハンドル・ZERO100先輩が、堂々たる先輩風を吹かせておりました。

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完成しました!
ハンドル周りのZERO100先輩が若干の存在感を放ちながらも、全体的にはシンプルで引き締まった仕上がりに。

エアロハンドルに比べて快適なぶん、ちょっぴり風当たりの強いZERO100先輩
そんな先輩の代わりに、空力面でしっかり貢献してくれるのが――

前モデル比で6.6Wのエアロ効果(※時速45kmで1時間走行時、タイム換算で約1分47秒短縮)を実現した、
NACAカムテール形状(扇型チューブ)を採用したエアロフレーム

 

走り出したら、あとはこのフレームに頑張ってもらいましょう。

そしてこの仕様、驚くべきことにポジション出し時の「ハンドル角度」「ステム高」「サドル高」「サドル前後・角度」まで、すべて4mmの六角レンチ1本で調整可能!

もう、チンアナゴの家族のような六角セットとはオサラバです。

 

機能面でも、見た目同様シンプル&ストレスフリーな1台に仕上がりました。

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※通常ステム【C.I.S.】の姿

 

【FOCUS IZALCO MAX フレームセット】、お値段は…
572,000円(税込)

 

このシンプル&高性能なフレーム…あなた好みの仕様で組み立てますよ。
ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025-06-26 10:09:00
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ORBEA ORCAのオーバーホールを行いました。

こちらのバイクは、先日開催された富士ヒルにも出場された1台。レースイベントへの参加も多いオーナー様のバイクということもあり、シーズン中に極力「再入院」とならないよう、各パーツの状態を丁寧にチェックしながら分解作業を進めていきます。

 

消耗や傷みの具合は、必要に応じてお客様と共有しながら、ご提案をさせていただきます。

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ヘッドベアリングからサビ汁を確認!

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固定ローラーやヒルクライム練習など、どうしても汗がかかりやすいヘッドパーツまわり。

特にレース志向のライダーにとっては、ヘッドベアリングは比較的交換サイクルが早いパーツのひとつです。

ただ、近年主流のケーブルフル内装バイクでは、ホース類がベアリング内部を通っているため、簡単に交換できない構造になっています。

 

そのため、こうしたオーバーホールのタイミングでの点検・交換が非常に重要になります。

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フレームからコンポーネントを取り外して洗浄します。

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コンポーネントも同様に。

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セラミックベアリングのプーリーは専用オイルにてオイルアップ。

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フレームにワックスをかけ仕上げたら、コンポーネントを取り付けていきます。

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新品ヘッドベアリングにはしっかりとグリスを塗布。

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左クランクとBBがわずかに干渉しているのか、擦れた跡が確認できましたので
薄いスペーサーを噛ませておきます。滑らかに回るようになりました。

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フロント側のパッドが減ってきていましたので、オーナー様に確認の上

交換させていただきました。

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ご希望いただいていたフロント側ディスクローターの160mm → 140mmへの交換を行いました。

台座をひっくり返してローターを付け替えるだけの作業に見えますが、フル内装のブレーキホース仕様のバイクでは注意が必要です。

特にフロント側はホースの“あそび”が少なく、ホースを少し引き出す必要があるため、基本的にはホース交換前提の作業となります。

今回はオーバーホールのタイミングでご依頼いただいたため、ディスクローター代のみでの仕様変更が可能となりました。

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チェーンはまだ十分使用可能な状態でしたので、超音波洗浄を施したうえで再利用させていただきました。
摩耗も少なく、引き続き安心してお使いいただけるコンディションです。

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完成!
SUPACAZのレッドのバーテープがとても良い感じです。

今回は特に、ヘッドパーツが限界を迎えていたことがポイントでした。
ヘッドのガタを取ろうとするとハンドルが渋くなり、ハンドルをスムーズに回そうとすればガタが出る…という、ストライクゾーンが極端に狭い状態のベアリングでしたが、しっかり交換させていただきました。

これでまた、トレーニングにレースイベントにと、思い切り走り回っていただけるコンディションになったかと思います!

 

1か月後の無料点検も、お気軽にお持ちくださいね!

 

 

2025-06-20 11:00:00
【出張引取りメンテナンス】PINARELLO

今回は北広島町にお住まいのお客様からご依頼いただいた、**「出張引取りメンテナンス」**のご紹介です。

ご依頼は「点検付き洗車」ですが、なんと直前に**落車(しかも不運すぎる理由…)**されたとのことで、フレームにクラック(ひび割れ)がないかどうか、目視でチェックしながら作業を進めてまいります。

最後に、作業にかかった費用についてもご案内いたします。

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なお、洗車作業時には、ヘッドチューブ内に隠れているフォークコラム部分のダメージを目視で確認することはできません
そのため別途料金とはなりますが、ご希望があればヘッドベアリングのグリスアップを兼ねてフォークを取り外し、コラムの状態もあわせてチェックいたします。

今回はLINEにてご依頼いただきましたので、
作業中に発見したキズなどは写真を通じてお客様と共有しながら進めております。

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カーボン製のPINARELLO純正トップキャップに傷があり、
お客様とご相談のうえ交換させていただきました(写真は交換後のものです)

 

プレッシャープラグとのセット販売のみのため少々値が張りましたが、
目に入りやすいパーツですので、こだわって交換してよかったと思います

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作業も終盤に差し掛かったところで、レバーが衝撃により少し内側に傾いているのを確認。
修正して指定トルクで固定したのですが、少し力を加えるとレバーが簡単に動いてしまう状態でした。

これはカーボンハンドルで時々見られる症状ではあるのですが、念のため固定ボルトを取り外して確認すると、
ボルトに鉄粉が付着しており、それが抵抗となって正確な締め付けができていなかったようです。
指定トルクで締めたつもりでも、本来の固定力に結びついていなかったわけですね。

 

そこで、ボルトをクリーニングし、取付部には滑り止め効果のあるケミカルを使用して再組付け。
最終的にはしっかりと固定することができました。

話はそれますが、このバイク、白いバーテープから黒いバーテープへのイメチェン効果がすごいですね

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ディレイラーハンガーの曲がりを修正し、変速・ブレーキの作動確認、各部の締め付けもチェックして作業完了です!
フレームは洗車後にコーティング、チェーンは洗浄後にヴィプロス「ブルーノ」オイルを塗布しております。

お渡しも出張サービスをご利用いただき、ご指定の場所にてバイクとパーツ類を無事お渡しさせていただきました!

余談ですが、北広島町はロードバイクで走るのが本当に楽しい場所ですよね。
私もしょっちゅう走っていますし、今日も配達車を運転しながら「ここで今、ドロップハンドルを握りしめて思いっきりもがきたい…」と邪念がわいてきました(笑)。

お怪我が治るまではまだ少しかかりそうですが、良くなったら最高の環境で思いっきり楽しんでくださいね!
またのご利用、お待ちしてます!


 

 

🔧 今回の費用明細は以下のとおりです:

✅ 出張引取り・お渡し(北広島町・2,990円エリア × 2)… 5,436円
✅ ディレイラーハンガー修正 … 1,000円
✅ バーテープ(MOST ウルトラグリップ)… 4,000円
✅ バーテープ交換工賃 … 1,000円
✅ PINARELLO純正カーボントップキャップ/プレッシャープラグ … 6,500円
✅ 点検付き洗車 … 6,000円
✅ ヘッドベアリング グリスアップ(フォークコラム点検含む)… 3,000円
✅ 消費税 … 2,693円

 

💰 合計:29,629円(税込)

 

 

 

2025-06-18 07:28:00
【オーバーホール】TREK

本日は少し懐かしいTREKのオーバーホール。
アルミフレームにカーボン製シートステイを組み合わせたモデルで、今では珍しい構成です。

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コンポーネントを取り外して洗浄作業へ。
砂や油汚れを除去し、仕上げのコーティングに備えます。
メンテナンスしにくいBB取付部もクリーニングとグリスアップを行うことで、固着を予防します。

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フレームコーティング後。

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今回はハブのオーバーホール(3,300円)もご依頼いただきましたので、分解作業に入ります。
写真はメンテナンス前のハブですが、錆などの劣化は見られず、良好な状態を保っていました。

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コンポーネント洗浄後の様子です。
今回は、他のバイクから取り外したコンポーネントを移植する作業も兼ねています。

右下に見えるのは、分解・洗浄を終えたハブの部品。
細部までクリーニングし、組み直しに向け準備OKです。

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必要に応じてグリスアップを行いながら組み立てていきます。

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完成しました。

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リムのブレーキ制動面を軽く研磨し、ブレーキシューによる汚れを除去しました。

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バーテープはSUPACAZ。
高いグリップ力と絶妙なクッション性、豊富なカラーでリピーターの多いバーテープです。

さて今回は、おそらく2010年より少し前の、どこか懐かしい雰囲気のバイクのオーバーホールでした。
年代ごとにデザインの流行も様々で、長年乗っていらっしゃる方にとっては、当時の有名選手や印象深いサイクリングの思い出が蘇るのではないでしょうか。

 

今後も、そんな思い入れのある1台を長く楽しんでいただけるよう、メンテナンスのお手伝いをさせていただければと思います。
また、一か月後の無料点検もお気軽にご利用ください!

 

 

 

2025-06-16 08:06:00
【再塗装】Panasonicクロモリフレーム

1台を長く大切に乗られる方が多い印象のあるPanasonicのバイク。
実はメーカーに再塗装を依頼することも可能だということ、ご存じでしたか?

 

オーナー様でも意外と知らない方もいらっしゃるこのサービス。
本日は、そんなPanasonicクロモリフレームの再塗装・ビフォーアフターをご紹介します。

写真の赤いフレームが再塗装前のバイクです。
頻繁に乗られているにもかかわらず、傷みが少なく美しい状態を保っており、
オーナー様が日頃から丁寧に、大切に乗られていることが伝わってきます。

再塗装にあたっては、フレームからすべてのパーツを取り外し、大阪のPanasonicへ発送します。

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しばらくして、再塗装を終えたフレームが戻ってきました!
今回選ばれたカラーは【22-FV/RACING DESIGN】。

 

このデザイン、往年のロードバイクファンにとっては「Panasonicといえばコレ!」と連想される方も多いのではないでしょうか。

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こんな感じに仕上がりました!
作業としては【分解・組み立て】が必要になりますので、オーバーホールメニューでご依頼いただくのがおすすめです。
塗装の仕上がりを待つあいだに、コンポーネントやホイールのメンテナンスも一緒に行えるため、
見た目だけでなく、走りの面でもリフレッシュされた状態で再びバイクを楽しんでいただけます。

 

Panasonicバイクオーナーだけが味わえる、Panasonic工房の純正クオリティによる再塗装サービス
今からPanasonicバイクに乗り始める方にとっても、こんなサービスがあると思うと心強いですよね。

気になる費用のイメージとしては、以下のような内容になります:

 

  • オーバーホール代(リムブレーキ車の場合):33,000円(税込)

  • 再塗装費用:選択するカラーによって異なります

  • 再組み立てに必要なパーツ代
     ・ブレーキ/シフトケーブル
     ・バーテープ
     ・必要に応じてチェーンなどの消耗品

  • フレーム発送時の送料(片道):3,000〜4,000円程度