お知らせ
2019-01-25 16:33:00
「異音がするんですけど…」
自転車屋ならばドキッと身構えるお言葉である。
ココだよ…僕のココが鳴っているんだよ…という自転車の囁きに全神経を集中しなければならない。
解決へのジャーニー(旅)は長いのか、すぐ終わるのか…自転車屋は常日頃からゴールの見えないドキドキにさらされている。
本日の患者様はこちらのクオータ。まずは現状確認、音が鳴るか?である。
外を軽く漕いでみる。さあさあ、君の囁きを聞かせておくれ…
ミリミリメキぃー!!
もはや囁きを超えて自転車の雄叫び。ジャズを聴こうと思ったら顔面白黒メイクのロックが流れてきた気分である。
まずは異音の王道、プレスフィットBBの交換。
外を漕いでみる。
ミリミ…メキぃー!
ちょっと減ったけど依然として鳴っている。こいつは厄介だぞ…
・立ちこぎでも鳴る…シート付近の可能性は低い?
・ペダル入力時だけでなく、入力後にも鳴る…フレームのたわみ、戻りに合わせて鳴っている?
これはアレや…フロントディレーラーの直付け台座が緩んでたりするヤツやろ?
早速部品をクリーニング&グリスアップ後、外を試走。
ミリミ…メキぃー!!
ザ・変化なし。
これはあれですよあれ。シートポストが砂まみれになってたり、固定の臼がキシんでますのや。
早速クリーニング&臼の1部をグリスアップ。
ドキドキしながら外に乗りに行く…
スンッ…(無音で進むようすを表した擬音)
ああよかった…
本日の異音ジャーニー…ゴールまで50分。