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【フレームセット】FOCUS IZALCO MAX9

ドイツブランド【FOCUS】のフラッグシップモデル【IZALCO MAX9】組みました。
前作のIZALCO MAXは、ディスクブレーキロードの存在感が増し始めた2018年に登場。途中、構成部品の仕様変更はあったものの、5年間にわたってフルモデルチェンジなしで販売され続けました。
その間、他社からは次々と最新モデルが登場しましたが、IZALCO MAXはそれらと比較されながらも、優れた走行性能によってモデル末期に至るまで高い評価を維持し続けました。
当時 私自身も前作のIZALCO MAXに乗っておりましたが、リムブレーキ車からの乗り換えということもあり、その変化は衝撃的でした。
まるでピストバイクのような足回りの剛性感と、ロングライドでも疲れにくい快適な乗り心地――。その二つが高次元で両立しており、「これがディスクブレーキロードか」と感動したことを、今でも鮮明に覚えています。
総じて非常に満足度の高いバイクでしたが、旧型に関しては、あえて挙げるなら以下の3点が気になっていました。
① ステムの重量感
旧型の内装ホース対応のステムは、見た目もスマートで、水平に近い角度も相まってポジション出しには満足していました。しかし、カーボン製とは思えない重さがネック。DEDAなど他ブランドの内装ステムと比べても明らかに重く、ヒルクライム時に気になる存在でした。
👉 新型では、フレーム付属のC.I.S.ステムが明らかに軽量化されており(※重量非公開)、手に持った瞬間から違いがわかるレベル。これなら、気持ちよく登れそうです。
② リアブレーキの160mm固定問題
旧型はリアのディスクローターが160mm固定。これは制動力の安定性という点では安心感があるものの、ホイール交換時にリア140mmローターが主流である現状では、互換性の面で少々不便でした。
👉 新型はリア140mmローター使用可能に改善されており、ホイール交換時の利便性が高まりました。
③ 軽快感の演出がやや不足
旧型も足回りの剛性は十分で、しっかり踏めばきっちり進む――そんな剛性感ある走りには満足していました。ただ、もう少し「ヒラヒラ」とした軽快なフィーリングがあれば、より理想的だと感じていました。
当初は「ディスクブレーキロードとはこういうものか」と納得していましたが、後発の他ブランドからは、ハイエンドのリムブレーキ車のような、より軽快ヒラヒラ系な乗り味をもつモデルも登場。その比較でやや物足りなさを感じた部分でもありました。
👉 新型では、ボトムブラケット位置を高くし、ヘッドアングルもより立たせることで、機敏なハンドリングと優れた加速性を実現(※メーカーHPより)。この設計変更によって、期待していた“軽快さ”がしっかりと演出されていそう。
全体として、旧型の良さはしっかりと継承しつつ、弱点を潰してきたのが今回のIZALCO MAX9だと感じます。
今回、ハンドル周りには【DEDA S-DCRカバーキット】を使用し、フル内装フレームながら一般的なDEDA製ステム&ハンドルが使える仕様に!
この構成にしたいちばんの目的は、サイクリング先でのポジション変更をさらに容易にすること!
その結果――
Y2Kのイニシエの時代から受け継がれる、伝説の定番【DEDA ZERO100】をインストールすることに成功!
シンプルなロゴなしのFOCUSフレームに、往年のレースジャージのようにハデなDEDAロゴが見事にハマりました。
さらに、【RHM形状】のドロップハンドルは手の収まりがよく、しっかり力が入る操作性の高さも魅力。
根強いファンが多いのも納得の使い心地です。
…自慢のC.I.S.ステム使わなくてごめんね、FOCUSさん。
今回は、上ハンドルまでしっかりバーテープを巻く仕様に。
──いつから上ハンドルは「風を流す場所」になったんだ?
バーテープを巻いて、疲れた上半身をおもてなしする所だろう、エアロハンドル君!!
……と、Y2Kのイニシエからやって来た往年の名作ハンドル・ZERO100先輩が、堂々たる先輩風を吹かせておりました。
完成しました!
ハンドル周りのZERO100先輩が若干の存在感を放ちながらも、全体的にはシンプルで引き締まった仕上がりに。
エアロハンドルに比べて快適なぶん、ちょっぴり風当たりの強いZERO100先輩。
そんな先輩の代わりに、空力面でしっかり貢献してくれるのが――
前モデル比で6.6Wのエアロ効果(※時速45kmで1時間走行時、タイム換算で約1分47秒短縮)を実現した、
NACAカムテール形状(扇型チューブ)を採用したエアロフレーム!
走り出したら、あとはこのフレームに頑張ってもらいましょう。
そしてこの仕様、驚くべきことにポジション出し時の「ハンドル角度」「ステム高」「サドル高」「サドル前後・角度」まで、すべて4mmの六角レンチ1本で調整可能!
もう、チンアナゴの家族のような六角セットとはオサラバです。
機能面でも、見た目同様シンプル&ストレスフリーな1台に仕上がりました。
※通常ステム【C.I.S.】の姿
【FOCUS IZALCO MAX フレームセット】、お値段は…
572,000円(税込)。
このシンプル&高性能なフレーム…あなた好みの仕様で組み立てますよ。
ご相談ください。