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【オーバーホール】ORBEA ORCA

ORBEA ORCAのオーバーホールを行いました。
こちらのバイクは、先日開催された富士ヒルにも出場された1台。レースイベントへの参加も多いオーナー様のバイクということもあり、シーズン中に極力「再入院」とならないよう、各パーツの状態を丁寧にチェックしながら分解作業を進めていきます。
消耗や傷みの具合は、必要に応じてお客様と共有しながら、ご提案をさせていただきます。
ヘッドベアリングからサビ汁を確認!
固定ローラーやヒルクライム練習など、どうしても汗がかかりやすいヘッドパーツまわり。
特にレース志向のライダーにとっては、ヘッドベアリングは比較的交換サイクルが早いパーツのひとつです。
ただ、近年主流のケーブルフル内装バイクでは、ホース類がベアリング内部を通っているため、簡単に交換できない構造になっています。
そのため、こうしたオーバーホールのタイミングでの点検・交換が非常に重要になります。
フレームからコンポーネントを取り外して洗浄します。
コンポーネントも同様に。
セラミックベアリングのプーリーは専用オイルにてオイルアップ。
フレームにワックスをかけ仕上げたら、コンポーネントを取り付けていきます。
新品ヘッドベアリングにはしっかりとグリスを塗布。
左クランクとBBがわずかに干渉しているのか、擦れた跡が確認できましたので
薄いスペーサーを噛ませておきます。滑らかに回るようになりました。
フロント側のパッドが減ってきていましたので、オーナー様に確認の上
交換させていただきました。
ご希望いただいていたフロント側ディスクローターの160mm → 140mmへの交換を行いました。
台座をひっくり返してローターを付け替えるだけの作業に見えますが、フル内装のブレーキホース仕様のバイクでは注意が必要です。
特にフロント側はホースの“あそび”が少なく、ホースを少し引き出す必要があるため、基本的にはホース交換前提の作業となります。
今回はオーバーホールのタイミングでご依頼いただいたため、ディスクローター代のみでの仕様変更が可能となりました。
チェーンはまだ十分使用可能な状態でしたので、超音波洗浄を施したうえで再利用させていただきました。
摩耗も少なく、引き続き安心してお使いいただけるコンディションです。
完成!
SUPACAZのレッドのバーテープがとても良い感じです。
今回は特に、ヘッドパーツが限界を迎えていたことがポイントでした。
ヘッドのガタを取ろうとするとハンドルが渋くなり、ハンドルをスムーズに回そうとすればガタが出る…という、ストライクゾーンが極端に狭い状態のベアリングでしたが、しっかり交換させていただきました。
これでまた、トレーニングにレースイベントにと、思い切り走り回っていただけるコンディションになったかと思います!
1か月後の無料点検も、お気軽にお持ちくださいね!