店長の日記

2024-06-23 17:31:00

全日本選手権ロードレース マスターズ30代

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全日本選手権ロードレース、マスターズ30代 3位でした。

以下レース日記となります。いつもの駄文です。

 

〜レース前日まで〜

先週行われた中国地域ロードレース中、あまりの疲労感に来週の全日本は完全に終わったと思った。

 

トレーニング内容や 先月末から定休日にレース走り過ぎ等、原因はともかく…現実として全日本の1週間前にひどい疲労感があるのである。もはや日常生活で脚が攣りそうなほどに。

 

今週に入り、思い切って練習を2日休んだ。

負けを取り戻すギャンブラーの様な衝動に駆られ自転車に乗りそうになるが、グッとこらえる。

疲れていたら休むという他人には当たり前に指摘できる事が、自分の事となると存外難しいものである。

 

週半ばから強度低めでリカバリーライド(これがまた難しい…)。

 

金曜日の夜、いつもお世話になっているM岡さんの車で広島を出発。

レース前日の朝には静岡に到着し、少し観光。

 

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駿河湾のむこうに富士山。

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アジフライ定食(マジ美味しかった)。

 

昼食を頂いたのち、レース受付の為 会場である伊豆サイクルスポーツセンターへ。

 

昨年と同じコースなので試走は不要かもと思ったが、前日の大雨の影響を確認したくて一応試走。

走り出すとコースの状態よりも、脚のだるさに少し落ち込む。

 

試走が済んだら宿まで車載で連れて行って頂く予定だったが、このまま不安な気持ちでレースを迎えたくなかった為

負けを取り戻すギャンブラーのような気持ちで宿まで軽いギアを回しながら自走。

 

途中、川沿いの細い道でクロスバイク小学生3人組に追いつく。その歳でクロスバイクとは自転車大好き3人組であろう。

自転車大好きキッズ達にサイクルジャージ姿のロードバイクがグイッと追いつくと当然「始まってしまう」ので

上ハンドルを握り、車間をたっぷりとり、少しあたりを見渡しながら「観光してたら見知らぬ道に迷い込んでしまった敵意のないロード乗り」を演じる(ガチでそうだが)。

 

しかし1人振り向き、2人振り向き…立ち漕ぎダッシュが始まってしまった若さ溢れる後ろ姿に

最近少し忘れていた自転車に対する純粋な何かを見た気がしたマスターズのおっさんであった。

 

宿に着いてからはいろいろと身体によさげな事をやり、アマプラでカーズ(最初のやつ)をレンタルし

タブレットで観ながら就寝。

俺は明日マックイーンになるのさ!

 

〜レース当日〜

 

AM5:00起床。

壁に飾ってある絵がふと気になる。

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いやアナタ…

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目力が強いな!

 

まつ毛が落書きなのかオリジナルなのかの判別に苦しみながらも

サンドイッチやら菓子パンをこれでもかと食べ出発。

 

会場に到着し、サインを済ませローラーでアップ。会場は大雨である。

身体が冷える前に雨の日用のジェルを身体にぬりたくり、スタート地点へ。

 

定刻8:00、レーススタート!

昨年と同じく、8キロの全く平地の無いアップダウンコースを7周のレースである。 

昨年と違うのは大雨という点。

登り坂はきつく、雨の急な下りコーナーが連続するこのレースでは

下りで落車や分断に巻き込まれる可能性があり、後ろに下がると明らかにデメリットしかないので

常に前方で展開。

 

2周目。

同郷の皿谷選手がアタック。スプリンターの皿谷選手と同じように脚を使っても勝ち目が無いので追わず、

皿谷選手の単独逃げとなる。

 

3周目。

きつい登りで後ろの集団と少し距離が開く。

そのまま少人数の集団となり、4周目に入る前に逃げていた皿谷選手とも合流。

7名の逃げとなる。

 

4-6周目。

登りは余裕があり、ペースアップ出来るがなかなか人数を絞るには至らない。

しかし相手の脚を少しずつでも削っていると信じてペースアップを試みる。

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7周目(ラスト周回)。

ゴールまでの3回ある登りで人数を絞らなければ負け確定である。

渾身のヒルクライムをするが、結局6人でのゴールスプリントへ。

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ゴール200mほど手前から皿谷選手が圧倒的なスプリント。皿谷選手が優勝。

最後まで諦めずにペダルを踏んだものの、4位(30代3位)でゴール。

正直、今のコンディションでは頑張ったんじゃないかと思う。

 

これで今年のレース予定は終了、一旦オフにしたいと思う。

2年前からちょっとずつ積み重なった無理(ダイエット等)が現れてしまったのと、昨年と異なり

明確な目標無しでモチベーションを維持する難しさが分かったシーズンだった。

 

しばらくは楽しさオンリーで大好きなコースをのんびりロードバイクで走ったりしたいと思う。

あ、めっちゃ楽しみになってきた(笑)

 

今回もサポートしてくださったM岡さんをはじめ、現地で声を

かけてくださった方々、本当にありがとうございました!

 

さ〜てしっかりレースも楽しんだところで、明日からも自転車の修理頑張っていきまーす! 

 

 

2024-05-26 20:59:00

広島県サイクルロードレース

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カテゴリーA、2位でした。

以下、レース日記となります。

 

〜レース前日まで〜

 

広島県サイクルロードレース。

昨年は考えすぎて何もできず、何もできないまま脚は終わり(足が攣り)ただ辛いだけの時間となってしまった苦い思い出のレース。

もともと中央森林公園の長い距離でのレースは脚が攣るので苦手である。

このコースは数十秒〜数分間の高強度と、下り坂で脚が止まるの繰り返しで、たいていレース中盤を過ぎたあたりから

脚攣りとの戦いになってくる。

ある程度の負荷のままペダリングをし続けても攣りにくいのだが、高強度のあとにペースが緩んだタイミングで足攣りの兆候が出やすい(個人的には)。

このコースは地形的に強制的なインターバルがかかり、足攣りを誘発しやすいのだ。

今回は

 

①ミネラルバランス改善と補給食

②下方向に踏まないペダリング

 

を実験してみた。

 

①については、脚攣りは体内のミネラルバランスが崩れるところから始まるという説があり

・芍薬甘草湯 前日〜レース前

・経口補水液(OS1)レース中

・梅干し レース中

を用意してみた。

 

②については、自分の中での仮説であるが、筋肉の収縮→弛緩の振れ幅が大きいイメージのペダリングは

短時間高強度のヒルクライムのような走りはできても

長時間のロードレースでは足攣りを誘発してしまう気がしていた。

 

要はペダリング一回転の中に極端に入力する一点を作ると攣りやすいのではないか、ということだ。

だが残念ながらもともとドンクサイ系で運動オンチの自分には感覚的に改善が難しいので

パワーメーターのトルク効率をガーミンに表示して極力高い効率になるようローラー台に取り組んだ。

 

自分の場合は下方向へ踏む意識を全く持たず、引き足だけを意識することで高いトルク効率を簡単に引き出せる事がわかった。

 

下方向へリズミカルに右、左、右、左と重いギアを踏んでいくペダリングは自分の得意とするところであるが

やはりペダリング一回転の中での入力ムラは発生しやすく、このペダリング頼みになると終わりの始まりである。

 

広島県サイクルロードレースまではトレーニングメニューにおいても下方向に踏まない事を心がけて、体重の6倍ワットまでは

下方向へ踏まずにこなせるようになった。

 

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↑タネぬき梅干し付き補給ボトル

 

 

〜レース当日〜

4:30起床。ドンブリ2杯の白米と納豆、卵、ようかんひとつ。ブラックコーヒー。

6:30会場着。M岡さんが早くから会場で準備してくださっており、自分の出走準備のみにたっぷり集中することができた。

7:40 スポーツようかん6本とOS1ボトルを持ってスタートラインヘ。

8:00 定刻通りスタート!

 

3月の西チャレでは凍死しそうだったこのコースも、陽射しがキツく、木々は青々と茂り夏の到来を感じる。

8周回、98.4kmで争われる当レースでは、序盤からとにかくこまめに飲み続ける・食べ続けるを意識。

ペースアップ時にうっかり下方向に踏みそうになっても、都度 意識的にペダリングをリセットしていく。

ローリングスタート後からレースは一定の速さで推移。

 

2周目にエンシェアの選手が単独で抜け出す。事前情報で強い選手と知っていたので

自分で追わず、集団の力で追いつくのが得策と判断して集団に残る。

 

3周目のフェンストンネルを抜けた短い坂で、ここでアタックしろと心の声が聞こえアタック。

エンシェアの選手に追いつき、後方からの選手も合流。

上りはすべて4分走メニューのつもりで走り、3段坂を越える頃には

 

・皿谷選手(エキップ ティラン)

・山崎選手(備後しまなみeNShare)

・俺(H.H.C)

 

の3名の逃げとなった。

 

皿谷選手はスプリンター、山崎選手はクライマー。

 

皿谷選手のスプリントは到底俺にどうにか出来るレベルではなく

ゴールまでになんとか差を付けたい。

 

山崎選手は直近のJプロツアーのヒルクライムレースにおいて入賞されており、

1人逃げからこの逃げに楽々乗れている様子をみると、相当の地脚の持ち主である。

 

この3名において、俺は自転車の故障を直して復帰する速さは多分ナンバーワンであるが

3名同時に故障する事はおそらく無いので、この能力は活躍しない(笑)

 

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 上り坂では極力ペースアップして自分のペースに持ち込みたいが、

ひとつひとつの坂の距離が微妙に短く、差を付けるには至らない。

小競り合いをしているうちに後方とのタイムギャップが広がり、逃げは落ち着く。

 

補給ゾーンで梅干し付きボトルを受け取る。

梅干しをポリ袋に詰めたものをボトルにマスキングテープで貼り付け、うけとったら剥がして

ポリ袋を噛みちぎり中身(つぶした梅干し)をすするというワイルドなスタイルを想定していたが、

いざ受け取るとマスキングテープが剥がれず、イライラしてエイと握った梅干し圧にポリ袋が耐えられず

爆発するという惨事が発生。

手袋に飛散した梅干しをすすり、ポリ袋に残った梅干しをすすり、ふとももに飛散した梅干しをレーパンになすりつけながら走行。

要改善である。

 

ところでレース後半になっても脚を止めるような足攣りは一度も起こっていない。

中央森林公園の長い距離でのレースにおいて、こんなことは初めてである。

試したどれかが効いているが、摂るものに関しては感覚的にはOS1が1番効いている気がした。

 

後方とのタイムギャップも3分以上となり、いよいよ最終周回目前に。

ホームストレート前の短い上りは毎周回インナーギアに入れていた皿谷選手がアウターのまま上り口へ行ったので、

おそらく一回アタックするなと思ったらやはりホームストレートでアタック。

落ち着いて山崎選手とローテーションし、最終周回前半で追いつく。

 

タイムギャップからして3名での争いになるので、牽制気味に。

チャンスを見て抜け出そうとするも全く成功する予感がせず…今考えると愚かな事に…何もできず三段坂を通過。

早い話がびびって何もできなかったのである。

あとは皿谷選手のスプリントという名の処刑を待つだけになってしまった、まな板の鯉。

わかっていても何も出来ない皿谷選手のスプリント…

わかっていても結局びっくりする稲川◯二の怪談と同じ類である。

やってきました、ゴール前のホームストレート!

しかし私には2日前に取り付けたスプリンター・スイッチ(SW-RS801-S)がある!

スプリンター・スイッチをつけた自転車に乗った俺はスプリンターだぁ!との発奮も虚しく

皿谷選手のスプリントは伸びに伸び、ゴール手前でガッツポーズをする姿をはるか後方から拝見。

私はゴール前、引きまくってくれた山崎選手を差して2位。

 

優勝は出来なかったけど、もはや体質と諦めていた足攣りも練習と事前準備で軽減出来ることがわかり、

収穫のあるレースだった。

 

陽射しが強い中、補給等のサポートをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。 

 

来週の富士山ヒルクライムはペダリングもミネラルも何も気にせず思いっきり漕ぐぞ!笑

 

 

 

 

 

 

  

2024-03-10 21:01:00

西日本チャレンジロードレース

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西日本チャレンジロードレース、A-M 3位でした。

 

以下、我への戒めとしての備忘録も兼ねた見苦しいレース日記となります。

 

滅多に掃除しない窓のサッシを掃除したり、ネコちゃんを撫でたりした方がよほど有益な時間となりますので、その点差し支えなければ御スクロールくださいませ。

 

 

〜レース前日〜

 

PM11:00、俺はホットミルクを飲みながら考え事をしていた。もちろん、なぜこんなにドキドキして眠れないのか、ということについてである。

 

別に優勝しても俺の軽自動車がベンツになったり、負けたら強制労働に駆り出されるというわけでもないのにだ。

 

しかし聡明な社会人の御方にはお察しの通り、こんな時間の考え事に出口はないのである。

 

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とりあえずホットミルクを飲んだ後のマグカップに白湯を注ぐと何だか汚い、という結論を以て一旦この考え事には終止符が打たれた。

 

〜レース当日〜

 

5:00起床。

納豆ご飯をいただき、出発。

 

7:00会場着。

昨年度の優勝者(ドヤ)と言うことで駐車場に優先スペースを設けて頂いており

名だたる有名チームの大きなチームカーの集まったスペースに俺のハイエーs…軽自動車をポツと停めさせて頂く。

 

車を降りて寒さに驚く。

会場では試走する選手に対し橋上の凍結に注意を促すアナウンスを流しており、やはり冷え込んでいるようだ。

 

スタート30分前。

想定通りに準備が進み、残すはローラー台でのアップのみ。

昨年度の優勝者(ドヤ)ということで、ギリギリにスタート地点へ向かっても最前列スタートなのだ。

 

ここで想定外のアクシデントが起こる…ローラーを漕ぎ始めた瞬間、内腿をプラハンでぶっ叩いたような痛みが走る。寒い日の練習ではたまに起こり、そんな日はゆっくり漕いで帰宅するが、今日はレース。

 

嫁さんにお湯を沸かしてもらって内腿に挟んだり、車の暖房をMAXにしたりして回復を図る。おそらく寒さによる筋肉のエラーのようなもので、足攣りと同じで何かの拍子に治るという望みに賭ける。

 

スタート15分前。

おそるおそるローラー台にて再度乗車。

内腿に加えてケツ筋をプラハンでぶっ叩かれたような痛みが走る。パワーにして100wを超えたあたりから痛い。これはオワタかもしれない…

 

スタート5分前。

所属チームH.H.C(広島ヘルクラブ。ヘキサヒドロカンナビノールではない)のボスS藤さんがスタートラインに向かう。後ろ姿を見送る。依然俺の脚は痛み、このままDNSなのか…いや、数分あれば何かの拍子に治るかもしれない。とりあえず急いでスタートラインに並ぼう。

 

最前列へ招集して頂き、地元レースということで運営の方にアナウンスにてイジって頂いた。このレースの為に練習してきたから勝つぞ!的な言葉を発するが、心ここにあらず。もはや外食に来て食べ始めたらサイフが無かったくらいのヒヤヒヤが俺を襲う。

 

「1人だけ半袖とは、チャンピオンは気合が違いますね!」

 

後ろを振り向くと、確かに俺だけ半袖短パンである。俺は嫌な予感がした。

 

スタート!

A-Mクラスは12.3km×5周で争われる。スタートして少々はパレードスタート、先導車のホンダS660の後にピリついた集団がつけ、進んでゆく。

 

パレード走行の強度ではわずかに脚が痛む程度、恐る恐るペダリングしていく。

リアルスタートが切られ、上り区間で380wほどのパワーになるが、なんと痛みが引いてきている!最高の気分である。

 

しかし一難去ってまた一難、とんでもなく寒いのである。雪のシクロクロスで半袖短パンで走っても寒くなかった俺が。0℃までは半指グローブでいいかもしれないと思っていた俺が。

 

思えば雪のシクロクロスも、半指グローブの感想も、今より10kg太っていたころの思い出。所謂ミートテックが俺を寒さからプロテクトしていたのである。

 

周回を重ねるごとに寒さは増し、もはや登り坂でも鳥肌が立っている。初めてレースで登り坂が待ち遠しかった。

 

レース3周目に入ろうかというタイミングで、集団がフンワリ分断する。前方は10名程の集団。こういう誰もが追えそうな雰囲気でフンワリ分断した前方集団が、案外ゴールまで逃げ切るのである。

 

やはりというか、徐々に差が開き、脚をかなり使わないと追いつかない危険な距離になりながら3周目に突入。ここでH.H.CボスS藤さんがなんと先頭固定で前方集団との距離を詰めてゆく。しかも明らかに俺を気にして振り返りながら、無理の無いペースで。

 

おかげで先行していた集団にノーダメージで追いつき、勝負できる位置に戻ることが出来た。

 

しかしその頃には身体の冷えがかなり進んで下り坂では微妙な浮遊感すら感じ、震えが止まらない。

 

とはいえ、俺の脚質からしてゴールスプリントでの勝負は絶望的。レース中盤であるこの周回、勝負所である三段坂で勝負に出なければならない。

 

三段坂1段目から渾身の力でペダリングする。しかし明らかに「かかっていない」嫌な感触。スピードの乗りにキレは無く、鈍い痛みが疲労物質の発生を感じさせ、時間経過が遅く感じる。

 

しかしタイミングが良かったのか、クライマーぽい方と、スプリンターぽい方と3名の逃げとなる。

 

 

勝ちパターンとしてはクライマーぽい方に気持ち良くたくさん先頭を引いて頂き脚を使わせ、スプリンターぽい方とまとめて三段坂で千切って独走に持ち込むことだ。

 

しかし結果として先頭をたくさん引いてくれたクライマーぽい方が弱る事は無く、三段坂でスプリンターぽい方が千切れる事もなくゴールへ。

 

もうその頃には全く身体は動かず、勝負出来ずにゴール。3位。

 

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エルカミメンバーに介抱して頂く店長。

 

震えと足攣りでどうにもならなくなっていたところを、往復100kmグラベルロードで応援に駆けつけてくださったF雄さんにシューズを脱がせて頂き、M岡さんに毛布をかけて頂く。ありがとうございました。

 

 

教訓…年甲斐もなく、どんなレースも半袖短パンデフォルトはもうやめよう。

2023-11-29 14:08:00

ツール・ド・ゆう チャンピオンクラス優勝しました!

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ツールドゆう、チャンピオンクラス優勝しました。

以下、レースレポートという名の自分語りとなります。
もしお時間よろしければどうぞ(けっこう長い)…

ツールドゆうの初出場は2004年だった。

8kmほどのヒルクライムレースで、
ロードレースを始めて間がない高校3年生の頃に出場し、優勝した。
自分は上り坂が得意なんだと自信を持たせてくれたレースである。

京都の大学に入学し、自転車競技部で走り始めたあとも、帰省しては出場させていただいた。

大学4年生の時には自己最速タイムでコースレコード。
その年はアメリカ合宿帰り(カッケー)で乗り込みに乗り込んでおり、このタイムはもう出せないだろうなと思った。

社会人になってからも過去の練習貯金でちょくちょく出場し
有難くも大会パンフレットに記載していただいている過去の記録に酔いながら
自転車競技に明け暮れた青春の余韻に浸る。

そんな一歩引いた立ち位置で
もうちょっと行ったら過去の自分語りをしそうなオッサンになりかけていた(もうなってる?笑)。

そこにある選手(M選手)が現れる。
あれよあれよと速くなり、ついに2018年にはコースレコードを塗り替えられてしまった。
しかも歳はほとんど一緒…

嫉妬の炎に焼かれ、その後も燻り続けた。
じゃあ何か行動するのかといえば、何もしない。
体脂肪率は25%に届かんとしながら、プライドだけは一丁前である。

そうして昨年(2022年)に受診した人間ドックではいよいよ怪しい数値となり、
ヒルクライムどころか成人病まっしぐらである。

そうして数ヶ月のダイエットで大学時代とほぼ同じ体重で臨んだ、昨年のスタートライン。
いけるんじゃないかと思った。


フタを開ければ開始2km弱でアッサリ千切られ
M選手含むトップ2人の後ろ姿を見送りながら、みぞおちあたりから湧き出るドス黒い嫉妬の炎に焼かれ、
今のスタイルのヒルクライムの延長線上ではトップ2人の走りに太刀打ちできないことを感じた。

ゴール後、M選手がまたもコースレコードを更新したことを知る…。

日を追うごとに、俺もまた優勝したいという気持ちが強まっていく。

しかし優勝するとなると、それは自身が1番速かった16年前の我に勝つ必要があることを意味している。
若い頃に運動をされていた方なら、40歳手前で20代前半の頃の自分に勝つチャレンジにゾッとする気持ちがわかっていただけると思う。

しかしやることは

①軽くなること
②出力を増やすこと

以外に無い。
①はしんどいが可能だ。食べるか食べないかの分岐点で食べなければ明らかに達成できる。
(自転車屋なら他に気の利いたこと言わないといけませんね、すみません‥笑)

②はかなり絶望的だった。
自身の乗り方に関してはかなり煮詰められている実感があり、これから練習方法に少々工夫を凝らしたところで
劇的な改善はない予感があった。

身近に自分と乗り方の宗派が全く異なる短距離選手がいる。

シッティングでのスピードが異常に伸び、こちらはダンシングですら離されていく。
しかも体格はほとんど同じで、筋力では説明がつかない。

その選手の後ろにつかせていただき、動き方の意識を徹底的に見て、聞いて盗もうとした。
数ヶ月やったあたりで、少しだけだが、それまでより疲れずに進む感触があった。

その動きをずっと繰り返し、春が終わる頃には調子が良い日はその乗り方が維持できるレベルになった。

自分がロードレースを始めた時から世の中のフレームのジオメトリが変わっていっているのに
自分の乗り方は高2で買ったロードバイクの乗り方の本の乗り方から大筋で変わっておらず
最近の自転車はこうやって乗るのか発見(した気がして)少し感動した。

第2のブレイクスルーはパワーメーターの導入である。
なんとなくこうしたら楽に速いペースが維持できている気がする乗り方…が本当にワットが出ていたのだ。

疑心暗鬼だった部分が確信に変われば、あとはその動きを磨いていくだけ。

じゃあもっと早く導入していればもっと速くなっていたかというと、
お客さんにいただいた心拍ベルトの心拍データだけを頼りに、こうかな?こうかな?と興味を持ってやり続けた
1年間があったからこそ、知りたいテーマが見えていたのでは無いかと思う。

パワーメーターを導入したのがツールドゆうの1ヶ月前。
そこからは得意だと確信した乗り方の意識をひたすら磨き、
自分で内容を工夫しメニューを作ってやってみた。

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そして迎えたツールドゆう2023、スタートライン。
体重は昨年よりも軽く、自分の能力も今までで1番把握しており、やるべきことは分かっている。
ドキドキはするが、漠然とした不安は無い。

スタート!
クリートがうまくキャッチでき、喜びでダッシュしてしまうが
パワーメーターの数値を見て我に返る。猿になるにはまだ早すぎる。

一箇所ある下り坂手前の上り坂でアタックし、下りタイトコーナーを攻めてM選手との車間を稼ぐ。
その後の激坂はFTPを超えないペースで踏んでいき、M選手が無酸素領域を削りながら(という希望を持ちながら)追いついてくるのを待つ。

ここまでは想定通りにことが進んだ。

しかし中間地点までの激坂区間が長く、脚を使って追いついてきたはずのM選手の勢いがなかなか落ちない。
流石であるが、こちらだってもとから簡単に勝てると思ってはいない。本当に速いと認めているからこそ、嫉妬の炎に焼かれ続けたのだ。
自身にできる最高の動きを維持し、耐えるのみ。

コース半分を過ぎたあたり、平地コーナー区間で再びアタック。
あとは下ハンドルを握り、コーナーをひたすら攻め、車間が広がることを願いながら全力でペダリングするのみ。

追いつかれたら…もうひとプランあるが、この中間地点でのアタックが1番勝率が高いと踏んでいたので
なんとか決めたい。

ラスト500M。
勾配、出力、車間を見て勝ちを確信した。ゴール。

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16年前の自己最高記録を1分16秒更新、僭越ながらコースレコードを更新させていただき、
1年越しの難関チャレンジは最高の結果を以って終了した。

来シーズンも日々できることをコツコツと積み重ねていきたいと思う。

今シーズン、色々な形で協力してくださった練習仲間やお客様…本当にありがとうございました!
また来年も見守っていただければ幸いです。

2023-08-27 20:50:00

乗鞍ヒルクライム チャンピオンクラス出場しました

乗鞍ヒルクライム チャンピオンクラスに出場してきました。

結果は12位でした。

 

今回も全て運転していただいてノーストレス遠征でしたので、せめて車内で

遠征日記を書き残そうと思います。

 

レース前日(移動日)

 

5時に待ち合わせ。

 

朝ごはんはユンケル(栄養ドリンク)、サンドイッチ、いかみりん煎餅。

 

20kmもあるヒルクライムに出場という現実から目を逸らしているのか、500km以上ある高速道路でほぼ自転車の話をしないまま高速道路区間を過ごす(笑)

 

昼ごはんは岐阜県のSA。ご当地の高山ラーメンではなく味噌ラーメンを注文。

 

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コッテリしてそうでしょ?意外にアッサリ美味しかったです。

 

高速道路を降りたら、ショッピングセンターへ。

店内のとんかつ屋さんの求人ポスターに「時間を有効かつ用」とある事にジワりながら明日の朝ごはんのパン等を買い出し。

 

そこからは主に下道で会場を目指す(全部運転して頂いてますが笑)。 

どこまでも山間部の下道。

 

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トンネルを抜けたら大雨が急に降ったりと、山の天気は変わりやすいを車に乗りながら体験できました。

 

会場に到着したらすごい参加人数にびっくり!これはもうお祭りだ!

あんまり人混み好きじゃないので、前日受付を済ませると速攻宿へ行きます(笑)

 

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宿の晩ご飯。すき焼きにはお餅が入っていて、味がよくしみていて最高!!

 

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食後のローラー。

風呂。

就寝就寝就寝いや枕めっちゃ高い!!笑

ここぞという遠征には必ず持って行く、マイ枕を忘れた完全な自己責任です。

マイ枕大学時代から約20年使っているめっちゃ薄くなっている枕。二つ折にすることで絶妙なヘッド高を実現。

 

そしてエアコンレスのストイックな和室(コスパは抜群)はベッドとエアコン生活にすっかり慣れた私に対して、古来からのイグサの香りとともに忘れかけていた日本の何かを語りかけ、開け放たれた窓からは滝のような雷雨の音がまるで滝業を行う修行僧のような気持ちにさせてくれる

そう私は今、禅の境地に達した

 

いや、枕高いわ!笑

 

レース当日

 

3:10起床。

ギュとしなる畳で同室の選手(コキーチ)を起こさないようネコのような足取りで共用スペースの湯沸かしポットまでインスタントコーヒーに湯をそそぎに行き、1日が始まる。

 

朝ごはんはユンケル(栄養ドリンク)、あんぱん、バナナ。

いつも通りのコンディションである。

決して認めてはいけない。どういう訳か首が凝り、ひどい片頭痛になっていることは(笑)

 

夜明け前に会場入り。会場ではすでに軽く渋滞が起きている。

 

アップはローラー30分。

ほとんど軽く脚を回し、数秒の軽いギアダッシュを数回。

吸血昆虫ブユに右ヒザをかまれる。かゆい。

 

集合地点へ移動したら、配布されたアミノバイタルを頂き、スタート地点へ整列。

吸血昆虫ブユに左ヒザ裏を噛まれる。かゆい。

 

集合したら、昨年までの上位選手やレジェンドライダーの解説とともに最前列に紹介された選手が並ぶ。

吸血昆虫ブユに右フトモモを噛まれる。かゆい。

 

6:25、チームメートのコキーチとグータッチしたら定刻通りスタート!

初出場、試走もナシなので集団で様子見。序盤はゆっくりとレースが進む。コキーチがオープニングアタックで逃げるが、タイミングが早すぎてカメラに映らなかったらしい(笑)

 

コーナーがきついところがあり、ヒルクライムなのに後ろにいると微妙な集団の伸び縮みがあり、細かなインターバルがかかる。少し後方になるとふらつきが原因と思われる落車もあった。

上位を目指したり、集団のメリットを最大限に利用したいなら前方20-30名に留まる事が必要そうだ。

 

前半の傾斜は割とゆるめでインナー、アウターで迷うところがあるがアウターに入れても踏める時間はそんなに長くなく、脚への負荷が大きく変わるフロントギアの頻繁なチェンジは、乗鞍のような長いヒルクライムでは後半にダメージの蓄積となって現れるかもしれない。

 

中盤あたりにさしかかると、ツールドゆうで凄い走りを見せてくれたk選手が「ここからですよ」と教えてくれる。

ほどなくつづら折れが始まり、まわりの息づかいがどんどん荒くなっていく。

少し落ちつきを見せた頃には前方20名ほどに居た自分の位置がほぼ最後尾になっており直感でヤバイと悟る。

前方10名ちょっとの集団がカタマリで登っていくのに対して、その後ろは明らかに車間がまばらだ。残念ながらソロで追いつく余力は今日の自分にはない。

4名ほどの集団になり、それぞれ得意な傾斜で長めに引きながら耐える。ペースが落ち横に広がった第一集団に1度だけ車間が詰まって行くが、再びペースを持ち直した集団に追いつく事はなかった。

某自転車ウェブサイトのヒルクライム上位者バイク特集で印象的だった2台が同じ集団におり、職業柄ジロジロ見てしまう(笑)

森林限界まで登り、美しい景色が広がる。よく聞いていた酸素の薄さによる苦しさは全く分からなかった。ありがとうマイ肺。

 

4人の集団からはレジェンドM選手が抜け出し、その後ろにスペシャライズドに乗った選手。の後方に私を含めた2人。私にとってのゴール争いはこの後方2人になりそうだ。

1キロを切ったタイミングでその選手が猛烈なアタック!こちらもガーミンにアゴが着くような姿勢で追走。は、速い白旗を早々にあげ、ペース走に切り替える。すると残り数百メートルで電池が切れたかのように踏みやめる選手の姿が。猛獣の横をそろりと通り抜けるような気持ちで抜かせて頂き、ゴール。12位。

 

山頂では懐かしい再会もあり、素晴らしい乗鞍の景色もあって微妙な順位の割には酷い気持ちではない。

 

来年もいくぞ乗鞍!!

 

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素晴らしい乗鞍の眺め

 

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帰りに食べました、高山ラーメン。

食べないとあのアニメ映画を観る度に後悔しそう…笑

 

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醤油、魚介スープに細ちぢれ麺が絡んでメチャ美味しい。

 

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帰るまでが遠足。

M岡さん、いつも本当にサポートありがとうございます。

 

 

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