店長の日記

2024-03-10 21:01:00

西日本チャレンジロードレース

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西日本チャレンジロードレース、A-M 3位でした。

 

以下、我への戒めとしての備忘録も兼ねた見苦しいレース日記となります。

 

滅多に掃除しない窓のサッシを掃除したり、ネコちゃんを撫でたりした方がよほど有益な時間となりますので、その点差し支えなければ御スクロールくださいませ。

 

 

〜レース前日〜

 

PM11:00、俺はホットミルクを飲みながら考え事をしていた。もちろん、なぜこんなにドキドキして眠れないのか、ということについてである。

 

別に優勝しても俺の軽自動車がベンツになったり、負けたら強制労働に駆り出されるというわけでもないのにだ。

 

しかし聡明な社会人の御方にはお察しの通り、こんな時間の考え事に出口はないのである。

 

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とりあえずホットミルクを飲んだ後のマグカップに白湯を注ぐと何だか汚い、という結論を以て一旦この考え事には終止符が打たれた。

 

〜レース当日〜

 

5:00起床。

納豆ご飯をいただき、出発。

 

7:00会場着。

昨年度の優勝者(ドヤ)と言うことで駐車場に優先スペースを設けて頂いており

名だたる有名チームの大きなチームカーの集まったスペースに俺のハイエーs…軽自動車をポツと停めさせて頂く。

 

車を降りて寒さに驚く。

会場では試走する選手に対し橋上の凍結に注意を促すアナウンスを流しており、やはり冷え込んでいるようだ。

 

スタート30分前。

想定通りに準備が進み、残すはローラー台でのアップのみ。

昨年度の優勝者(ドヤ)ということで、ギリギリにスタート地点へ向かっても最前列スタートなのだ。

 

ここで想定外のアクシデントが起こる…ローラーを漕ぎ始めた瞬間、内腿をプラハンでぶっ叩いたような痛みが走る。寒い日の練習ではたまに起こり、そんな日はゆっくり漕いで帰宅するが、今日はレース。

 

嫁さんにお湯を沸かしてもらって内腿に挟んだり、車の暖房をMAXにしたりして回復を図る。おそらく寒さによる筋肉のエラーのようなもので、足攣りと同じで何かの拍子に治るという望みに賭ける。

 

スタート15分前。

おそるおそるローラー台にて再度乗車。

内腿に加えてケツ筋をプラハンでぶっ叩かれたような痛みが走る。パワーにして100wを超えたあたりから痛い。これはオワタかもしれない…

 

スタート5分前。

所属チームH.H.C(広島ヘルクラブ。ヘキサヒドロカンナビノールではない)のボスS藤さんがスタートラインに向かう。後ろ姿を見送る。依然俺の脚は痛み、このままDNSなのか…いや、数分あれば何かの拍子に治るかもしれない。とりあえず急いでスタートラインに並ぼう。

 

最前列へ招集して頂き、地元レースということで運営の方にアナウンスにてイジって頂いた。このレースの為に練習してきたから勝つぞ!的な言葉を発するが、心ここにあらず。もはや外食に来て食べ始めたらサイフが無かったくらいのヒヤヒヤが俺を襲う。

 

「1人だけ半袖とは、チャンピオンは気合が違いますね!」

 

後ろを振り向くと、確かに俺だけ半袖短パンである。俺は嫌な予感がした。

 

スタート!

A-Mクラスは12.3km×5周で争われる。スタートして少々はパレードスタート、先導車のホンダS660の後にピリついた集団がつけ、進んでゆく。

 

パレード走行の強度ではわずかに脚が痛む程度、恐る恐るペダリングしていく。

リアルスタートが切られ、上り区間で380wほどのパワーになるが、なんと痛みが引いてきている!最高の気分である。

 

しかし一難去ってまた一難、とんでもなく寒いのである。雪のシクロクロスで半袖短パンで走っても寒くなかった俺が。0℃までは半指グローブでいいかもしれないと思っていた俺が。

 

思えば雪のシクロクロスも、半指グローブの感想も、今より10kg太っていたころの思い出。所謂ミートテックが俺を寒さからプロテクトしていたのである。

 

周回を重ねるごとに寒さは増し、もはや登り坂でも鳥肌が立っている。初めてレースで登り坂が待ち遠しかった。

 

レース3周目に入ろうかというタイミングで、集団がフンワリ分断する。前方は10名程の集団。こういう誰もが追えそうな雰囲気でフンワリ分断した前方集団が、案外ゴールまで逃げ切るのである。

 

やはりというか、徐々に差が開き、脚をかなり使わないと追いつかない危険な距離になりながら3周目に突入。ここでH.H.CボスS藤さんがなんと先頭固定で前方集団との距離を詰めてゆく。しかも明らかに俺を気にして振り返りながら、無理の無いペースで。

 

おかげで先行していた集団にノーダメージで追いつき、勝負できる位置に戻ることが出来た。

 

しかしその頃には身体の冷えがかなり進んで下り坂では微妙な浮遊感すら感じ、震えが止まらない。

 

とはいえ、俺の脚質からしてゴールスプリントでの勝負は絶望的。レース中盤であるこの周回、勝負所である三段坂で勝負に出なければならない。

 

三段坂1段目から渾身の力でペダリングする。しかし明らかに「かかっていない」嫌な感触。スピードの乗りにキレは無く、鈍い痛みが疲労物質の発生を感じさせ、時間経過が遅く感じる。

 

しかしタイミングが良かったのか、クライマーぽい方と、スプリンターぽい方と3名の逃げとなる。

 

 

勝ちパターンとしてはクライマーぽい方に気持ち良くたくさん先頭を引いて頂き脚を使わせ、スプリンターぽい方とまとめて三段坂で千切って独走に持ち込むことだ。

 

しかし結果として先頭をたくさん引いてくれたクライマーぽい方が弱る事は無く、三段坂でスプリンターぽい方が千切れる事もなくゴールへ。

 

もうその頃には全く身体は動かず、勝負出来ずにゴール。3位。

 

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エルカミメンバーに介抱して頂く店長。

 

震えと足攣りでどうにもならなくなっていたところを、往復100kmグラベルロードで応援に駆けつけてくださったF雄さんにシューズを脱がせて頂き、M岡さんに毛布をかけて頂く。ありがとうございました。

 

 

教訓…年甲斐もなく、どんなレースも半袖短パンデフォルトはもうやめよう。

2023-11-29 14:08:00

ツール・ド・ゆう チャンピオンクラス優勝しました!

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ツールドゆう、チャンピオンクラス優勝しました。

以下、レースレポートという名の自分語りとなります。
もしお時間よろしければどうぞ(けっこう長い)…

ツールドゆうの初出場は2004年だった。

8kmほどのヒルクライムレースで、
ロードレースを始めて間がない高校3年生の頃に出場し、優勝した。
自分は上り坂が得意なんだと自信を持たせてくれたレースである。

京都の大学に入学し、自転車競技部で走り始めたあとも、帰省しては出場させていただいた。

大学4年生の時には自己最速タイムでコースレコード。
その年はアメリカ合宿帰り(カッケー)で乗り込みに乗り込んでおり、このタイムはもう出せないだろうなと思った。

社会人になってからも過去の練習貯金でちょくちょく出場し
有難くも大会パンフレットに記載していただいている過去の記録に酔いながら
自転車競技に明け暮れた青春の余韻に浸る。

そんな一歩引いた立ち位置で
もうちょっと行ったら過去の自分語りをしそうなオッサンになりかけていた(もうなってる?笑)。

そこにある選手(M選手)が現れる。
あれよあれよと速くなり、ついに2018年にはコースレコードを塗り替えられてしまった。
しかも歳はほとんど一緒…

嫉妬の炎に焼かれ、その後も燻り続けた。
じゃあ何か行動するのかといえば、何もしない。
体脂肪率は25%に届かんとしながら、プライドだけは一丁前である。

そうして昨年(2022年)に受診した人間ドックではいよいよ怪しい数値となり、
ヒルクライムどころか成人病まっしぐらである。

そうして数ヶ月のダイエットで大学時代とほぼ同じ体重で臨んだ、昨年のスタートライン。
いけるんじゃないかと思った。


フタを開ければ開始2km弱でアッサリ千切られ
M選手含むトップ2人の後ろ姿を見送りながら、みぞおちあたりから湧き出るドス黒い嫉妬の炎に焼かれ、
今のスタイルのヒルクライムの延長線上ではトップ2人の走りに太刀打ちできないことを感じた。

ゴール後、M選手がまたもコースレコードを更新したことを知る…。

日を追うごとに、俺もまた優勝したいという気持ちが強まっていく。

しかし優勝するとなると、それは自身が1番速かった16年前の我に勝つ必要があることを意味している。
若い頃に運動をされていた方なら、40歳手前で20代前半の頃の自分に勝つチャレンジにゾッとする気持ちがわかっていただけると思う。

しかしやることは

①軽くなること
②出力を増やすこと

以外に無い。
①はしんどいが可能だ。食べるか食べないかの分岐点で食べなければ明らかに達成できる。
(自転車屋なら他に気の利いたこと言わないといけませんね、すみません‥笑)

②はかなり絶望的だった。
自身の乗り方に関してはかなり煮詰められている実感があり、これから練習方法に少々工夫を凝らしたところで
劇的な改善はない予感があった。

身近に自分と乗り方の宗派が全く異なる短距離選手がいる。

シッティングでのスピードが異常に伸び、こちらはダンシングですら離されていく。
しかも体格はほとんど同じで、筋力では説明がつかない。

その選手の後ろにつかせていただき、動き方の意識を徹底的に見て、聞いて盗もうとした。
数ヶ月やったあたりで、少しだけだが、それまでより疲れずに進む感触があった。

その動きをずっと繰り返し、春が終わる頃には調子が良い日はその乗り方が維持できるレベルになった。

自分がロードレースを始めた時から世の中のフレームのジオメトリが変わっていっているのに
自分の乗り方は高2で買ったロードバイクの乗り方の本の乗り方から大筋で変わっておらず
最近の自転車はこうやって乗るのか発見(した気がして)少し感動した。

第2のブレイクスルーはパワーメーターの導入である。
なんとなくこうしたら楽に速いペースが維持できている気がする乗り方…が本当にワットが出ていたのだ。

疑心暗鬼だった部分が確信に変われば、あとはその動きを磨いていくだけ。

じゃあもっと早く導入していればもっと速くなっていたかというと、
お客さんにいただいた心拍ベルトの心拍データだけを頼りに、こうかな?こうかな?と興味を持ってやり続けた
1年間があったからこそ、知りたいテーマが見えていたのでは無いかと思う。

パワーメーターを導入したのがツールドゆうの1ヶ月前。
そこからは得意だと確信した乗り方の意識をひたすら磨き、
自分で内容を工夫しメニューを作ってやってみた。

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そして迎えたツールドゆう2023、スタートライン。
体重は昨年よりも軽く、自分の能力も今までで1番把握しており、やるべきことは分かっている。
ドキドキはするが、漠然とした不安は無い。

スタート!
クリートがうまくキャッチでき、喜びでダッシュしてしまうが
パワーメーターの数値を見て我に返る。猿になるにはまだ早すぎる。

一箇所ある下り坂手前の上り坂でアタックし、下りタイトコーナーを攻めてM選手との車間を稼ぐ。
その後の激坂はFTPを超えないペースで踏んでいき、M選手が無酸素領域を削りながら(という希望を持ちながら)追いついてくるのを待つ。

ここまでは想定通りにことが進んだ。

しかし中間地点までの激坂区間が長く、脚を使って追いついてきたはずのM選手の勢いがなかなか落ちない。
流石であるが、こちらだってもとから簡単に勝てると思ってはいない。本当に速いと認めているからこそ、嫉妬の炎に焼かれ続けたのだ。
自身にできる最高の動きを維持し、耐えるのみ。

コース半分を過ぎたあたり、平地コーナー区間で再びアタック。
あとは下ハンドルを握り、コーナーをひたすら攻め、車間が広がることを願いながら全力でペダリングするのみ。

追いつかれたら…もうひとプランあるが、この中間地点でのアタックが1番勝率が高いと踏んでいたので
なんとか決めたい。

ラスト500M。
勾配、出力、車間を見て勝ちを確信した。ゴール。

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16年前の自己最高記録を1分16秒更新、僭越ながらコースレコードを更新させていただき、
1年越しの難関チャレンジは最高の結果を以って終了した。

来シーズンも日々できることをコツコツと積み重ねていきたいと思う。

今シーズン、色々な形で協力してくださった練習仲間やお客様…本当にありがとうございました!
また来年も見守っていただければ幸いです。

2023-08-27 20:50:00

乗鞍ヒルクライム チャンピオンクラス出場しました

乗鞍ヒルクライム チャンピオンクラスに出場してきました。

結果は12位でした。

 

今回も全て運転していただいてノーストレス遠征でしたので、せめて車内で

遠征日記を書き残そうと思います。

 

レース前日(移動日)

 

5時に待ち合わせ。

 

朝ごはんはユンケル(栄養ドリンク)、サンドイッチ、いかみりん煎餅。

 

20kmもあるヒルクライムに出場という現実から目を逸らしているのか、500km以上ある高速道路でほぼ自転車の話をしないまま高速道路区間を過ごす(笑)

 

昼ごはんは岐阜県のSA。ご当地の高山ラーメンではなく味噌ラーメンを注文。

 

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コッテリしてそうでしょ?意外にアッサリ美味しかったです。

 

高速道路を降りたら、ショッピングセンターへ。

店内のとんかつ屋さんの求人ポスターに「時間を有効かつ用」とある事にジワりながら明日の朝ごはんのパン等を買い出し。

 

そこからは主に下道で会場を目指す(全部運転して頂いてますが笑)。 

どこまでも山間部の下道。

 

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トンネルを抜けたら大雨が急に降ったりと、山の天気は変わりやすいを車に乗りながら体験できました。

 

会場に到着したらすごい参加人数にびっくり!これはもうお祭りだ!

あんまり人混み好きじゃないので、前日受付を済ませると速攻宿へ行きます(笑)

 

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宿の晩ご飯。すき焼きにはお餅が入っていて、味がよくしみていて最高!!

 

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食後のローラー。

風呂。

就寝就寝就寝いや枕めっちゃ高い!!笑

ここぞという遠征には必ず持って行く、マイ枕を忘れた完全な自己責任です。

マイ枕大学時代から約20年使っているめっちゃ薄くなっている枕。二つ折にすることで絶妙なヘッド高を実現。

 

そしてエアコンレスのストイックな和室(コスパは抜群)はベッドとエアコン生活にすっかり慣れた私に対して、古来からのイグサの香りとともに忘れかけていた日本の何かを語りかけ、開け放たれた窓からは滝のような雷雨の音がまるで滝業を行う修行僧のような気持ちにさせてくれる

そう私は今、禅の境地に達した

 

いや、枕高いわ!笑

 

レース当日

 

3:10起床。

ギュとしなる畳で同室の選手(コキーチ)を起こさないようネコのような足取りで共用スペースの湯沸かしポットまでインスタントコーヒーに湯をそそぎに行き、1日が始まる。

 

朝ごはんはユンケル(栄養ドリンク)、あんぱん、バナナ。

いつも通りのコンディションである。

決して認めてはいけない。どういう訳か首が凝り、ひどい片頭痛になっていることは(笑)

 

夜明け前に会場入り。会場ではすでに軽く渋滞が起きている。

 

アップはローラー30分。

ほとんど軽く脚を回し、数秒の軽いギアダッシュを数回。

吸血昆虫ブユに右ヒザをかまれる。かゆい。

 

集合地点へ移動したら、配布されたアミノバイタルを頂き、スタート地点へ整列。

吸血昆虫ブユに左ヒザ裏を噛まれる。かゆい。

 

集合したら、昨年までの上位選手やレジェンドライダーの解説とともに最前列に紹介された選手が並ぶ。

吸血昆虫ブユに右フトモモを噛まれる。かゆい。

 

6:25、チームメートのコキーチとグータッチしたら定刻通りスタート!

初出場、試走もナシなので集団で様子見。序盤はゆっくりとレースが進む。コキーチがオープニングアタックで逃げるが、タイミングが早すぎてカメラに映らなかったらしい(笑)

 

コーナーがきついところがあり、ヒルクライムなのに後ろにいると微妙な集団の伸び縮みがあり、細かなインターバルがかかる。少し後方になるとふらつきが原因と思われる落車もあった。

上位を目指したり、集団のメリットを最大限に利用したいなら前方20-30名に留まる事が必要そうだ。

 

前半の傾斜は割とゆるめでインナー、アウターで迷うところがあるがアウターに入れても踏める時間はそんなに長くなく、脚への負荷が大きく変わるフロントギアの頻繁なチェンジは、乗鞍のような長いヒルクライムでは後半にダメージの蓄積となって現れるかもしれない。

 

中盤あたりにさしかかると、ツールドゆうで凄い走りを見せてくれたk選手が「ここからですよ」と教えてくれる。

ほどなくつづら折れが始まり、まわりの息づかいがどんどん荒くなっていく。

少し落ちつきを見せた頃には前方20名ほどに居た自分の位置がほぼ最後尾になっており直感でヤバイと悟る。

前方10名ちょっとの集団がカタマリで登っていくのに対して、その後ろは明らかに車間がまばらだ。残念ながらソロで追いつく余力は今日の自分にはない。

4名ほどの集団になり、それぞれ得意な傾斜で長めに引きながら耐える。ペースが落ち横に広がった第一集団に1度だけ車間が詰まって行くが、再びペースを持ち直した集団に追いつく事はなかった。

某自転車ウェブサイトのヒルクライム上位者バイク特集で印象的だった2台が同じ集団におり、職業柄ジロジロ見てしまう(笑)

森林限界まで登り、美しい景色が広がる。よく聞いていた酸素の薄さによる苦しさは全く分からなかった。ありがとうマイ肺。

 

4人の集団からはレジェンドM選手が抜け出し、その後ろにスペシャライズドに乗った選手。の後方に私を含めた2人。私にとってのゴール争いはこの後方2人になりそうだ。

1キロを切ったタイミングでその選手が猛烈なアタック!こちらもガーミンにアゴが着くような姿勢で追走。は、速い白旗を早々にあげ、ペース走に切り替える。すると残り数百メートルで電池が切れたかのように踏みやめる選手の姿が。猛獣の横をそろりと通り抜けるような気持ちで抜かせて頂き、ゴール。12位。

 

山頂では懐かしい再会もあり、素晴らしい乗鞍の景色もあって微妙な順位の割には酷い気持ちではない。

 

来年もいくぞ乗鞍!!

 

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素晴らしい乗鞍の眺め

 

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帰りに食べました、高山ラーメン。

食べないとあのアニメ映画を観る度に後悔しそう…笑

 

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醤油、魚介スープに細ちぢれ麺が絡んでメチャ美味しい。

 

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帰るまでが遠足。

M岡さん、いつも本当にサポートありがとうございます。

 

 

2023-06-28 22:32:00

全日本選手権ロードレース マスターズ30代出場しました

6/25に伊豆で行われた、全日本選手権マスターズに出場してきました。

〜レース前日〜

Mさんに一晩中運転していただき、かなり早く到着したので
シラス丼を食べたり、観光地でリフトに乗ったり。

コース試走ではゆっくり走って感触を確かめようと思ったのに、
雰囲気に飲まれハアハア言いながら走ってしまう。

晩ご飯は現地で有名なハンバーグ屋さんに行きたかったが、
宿の近所の店舗は2時間待ちだったので断念。
お約束の牛丼チェーン店にて夕食。

夕食後の買い出しでは伊吹山ヒルクライムでの反省を踏まえ、
ナッツ詰め合わせはナシで。

〜レース当日〜

今日の作戦はただひとつ、バカになることである。
バカになるというと語弊がある。「ちゃんといつものバカに戻る」ことである。

先月開催された「広島県サイクルロードレース」ではあまりの理想的な展開に「クレバーな走り」をしようとしてしまい
結局どうして良いかわからないままゴールを迎えてスプリント前に足が攣って終了。
よくわからない自制だけして何も得られないストレスで細胞が急速に老いていく感覚がした。この感覚は初めてではない。
英語を勉強したつもりでTOEICを受けた時、DVDのレッスンを受けただけで簿記3級を受験、3回落ちた時…もっとあるけどやめよう。

今までもだいたい、バカなのに要領よくやろうとした時に失敗する人生なのだ。
自分のようなバカは日々ちょっとずつ積み重ね、当日は本能のままいくしかないのだ。

そのことを肝に銘じてスタート。
上り坂では余裕がある。「ここで無駄脚を使うと…」なんて考えているとニセクレバー野郎になって
広島県サイクルロードの二の舞である。
ペースを上げたい時は雰囲気無視して積極的に上げていく。疲れたら休む。シツケのなってない犬のように。

何周かして、上りでペースアップすると抜け出せた。しばし逃げ気分を味わったのち、集団に吸収される。

ラスト2周に入り、脚の状態もこれぞレースというピリッとした感じになってきた。
人数も10人ちょっとまで絞り込まれ、ここからがレース。

ラスト1周。脚はかなりキテる。
最初の登り、先頭でかなりのペースで登る選手に引っ張られる。それに続いて同郷の皿谷選手も強烈な牽き、その後も我こそはという猛者がペースを上げ続け
集団はもうヨレヨレ状態である。
最初の登りを先頭から数えて5番ほどでクリア、下りコーナーを抜けると2番目の登りへ。
あっという間にローテーションの順番が来てしまい、小刻みにペースアップされてもソワソワするので
先頭で維持できるギリギリのペースで2番目の登りを牽ききる。
ふと後を確認すると集団と距離があったので、そのまま下り坂も踏んでみる。

3番目の1.5kmの坂に入るが、まだ後ろと距離がある。

もし勝てたら…店を4日も休んだこと、子供を預かってもらってまで遠方のレースに出たこと、ネコ…その他諸々
唯一 少しだけ許されるパターンじゃないのか…と考えがアタマをよぎる。

1.5km、無我夢中でペダルを踏んで坂を上った。
下りをこなし、ラスト数百メートル。後ろを振り向き、勝ちを確信した。
本当に嬉しかった。

今年に入って全日本選手権まで自転車に乗ってない日は2日だけ。
要領の悪いバカもちゃんと積み重ねれば、運が味方してくれることがあるようだ。

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〜おわり〜

 

 

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シラス丼。目が合う。

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前日はみんなで観光。

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リフト。
高いところは苦手。

 

2023-04-10 11:40:00

JBCF 伊吹山ヒルクライム出場しました

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JBCF伊吹山ヒルクライム E3優勝しました。
片道5時間、イスに座っているだけという贅沢な時間ができましたので
レース日記書きました。
お暇な方はどうぞ。

 

レース前日

 

コロナ騒ぎになって以来、初めてと言っていい遠征である。

ワクワク気分で道中のSAでアレコレ食べてしまうことを懸念し、あらかじめ朝は米を少なめに食べて出発。

チームメイトと合流したら、楽しい楽しい遠征のスタートである!

今回は我が愛車の軽バンではなく、非常にかけ心地の良いシートが装備された大きなハイエースにて連れて行って頂ける事になり、これまた気分が最高に盛り上がる。
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すごい積載力のハイエース

昼前には辰野西SAに到着。スープが見えない程チャーシューが乗ったラーメンにそそられるが、アナゴ丼とにゅうめんのセットを注文。

アナゴ丼はまぁ当然美味しいのだが、にゅうめんもシッカリ味がついていてつるつると本当に美味しい。うすいダシに素麺が浸かっているパターンかと思ったら嬉しい誤算である。揖保乃糸の産地が近いようで、このにゅうめんも揖保乃糸が使用されていた。次回もここではにゅうめんを食べたい。

食後は昔ながらのアンパン(商品名)と塩大福を購入、車内に乗り込むと同時に消費。

ヤバイ、完全に遠足気分になってきている…

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宿

15時過ぎに宿に到着。車輪の付いたコンテナを部屋に改装したハイカラな宿である。

受付で冷凍パスタやチャーハンがひとつ無料でもらえ、断熱が素晴らしい部屋は空調の効きにムラがなく、非常に快適であった。

部屋に荷物を置いたら、脚をほぐしにチームメイトと軽くサイクリングへ。

右も左もわからないが、何となく車が少なそうな方へ。

明神湖というダム湖へ向かう上り坂で1分ほどジワ上げでシッティングダッシュし、あとは軽く脚を回して完了。

見慣れない土地でお揃いのチームウェアでサイクリングするのは何とも新鮮な感覚で良かった。
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明神湖

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サイクリング

 

宿に戻ったら向かいのすき家で夕食に。山かけ牛皿セット大を注文。

帰り道にマック、モスもすぐの位置にあり1個くらいなら…と思いながらも、何をしに岐阜県まで来たのかと自問自答して振り切り、明日の買い出しにドラッグストアへ。

レーススタートは12時過ぎというランチタイムスタートの為、ちょっとした食べ物を多めに買い込む。これが良くなかった…

宿に戻るとまだ19時前。なるべくいつも通り過ごそうと、いつもは息子と観るスポンジボブをひとりパソコンで観る。やはりシーズン6が1番好きだなあ…と思いながら先程購入したちょっとした食べ物に手を伸ばす。アレと気づいた時にはもみじ饅頭6個入り(600kcal)と揚げナッツ詰め合わせ(1,200kcal)が無くなっている(もちろん腹の中)。これプラス部屋に入ってすぐ食べた冷凍チャーハン(400kcal)を加算するとなんとこの部屋で2,200kcalも摂っている。これに今日の食事も合わせるととんでもないカロリーオーバーである。軽い自己嫌悪に陥りながらも、久しぶりの炭水化物祭りに眠くなりジーパンのまま寝てしまう。22時ごろバッチリと目が覚め、異常な満腹感から来る自己嫌悪から気を逸らしたく、TVを点けると鬼滅の刃スペシャルをやっており、しばらく現実逃避。最後まで観てしまう気持ちを抑え、何のために岐阜県まで(以下略)。

パンパンの腹をなるべく見ないようにシャワーを浴び、就寝。

 

レース当日

 

起きたら腹が減って鳴っている…嘘だろうと思った。すき家でシャケ定食を注文。

ご飯を食べたら出発。エンジンスタートと同時に車内にヴァンヘイレンの景気の良い音楽が流れ、緊張気味の心が少しほぐれる。

会場の駐車場に到着すると、砂利の上にプルプルとジューシーな藻が所々に繁殖しており、磯に来たかのような香りが漂っている。おそらく前日の雨で乾燥ワカメのごとく水でもどったのであろう。

防御力の低いメッシュのスポーツサンダルで会場入りした事を悔やみながらも、プルプル藻を避けながら用事を済ませていく。が、ワンミスで藻がサンダルに侵入。

ビチャビチャかつ磯の香りの仲間入りを果たしてしまった新しいソックス(この日の為に新調…)を脱ぎ、昨日履いた親指に穴の開いた練習用ソックスへ。

スタート1時間前までに、バナナを2本摂る。

ローラーは20分間。15秒インナーモガキ×3本。

スタート30分ほど前にスタート地点へ。

 

〜レーススタート〜

定刻から数分遅れでJBCF E3がスタート。合戦の地 関ヶ原において当然スタートの合図はホラ貝かと思われたが、通常通りの合図であった。

15kmのコースは前日の荒天により10.7kmに短縮された。

お天気アプリによると現地は西北西の風3メートル、向かい風である。

スタート後の体感ではやはり少し強い風が時折吹いており、平均勾配6.9%の本コースでは逃げより集団が有利かと予想。

それにしても集団がスローペース。パレードスタートかと思うほどである。

1km地点付近の少し傾斜がキツくなる所でペースアップを図る。傾斜がキツい所でペースアップするのは、後ろに付いた選手も大してラクができず、消耗させられるからだ。

ペースアップすると2人になるが、傾斜が緩くなり、風も感じる事から集団に戻る。

その後2人の選手が飛び出す。その時点ではスルー。

その後ジワジワ差がつき始めたところで単独でブリッジ、自分を含めた3名の集団に。

追いついてローテーションに加わった時点で心拍は186、練習ではまず見ない高い数値であるが、練習の160と体感的には同じように感じた。

体調の良さを確信するが、岐阜県まで遠路はるばる脚を見せに来た訳ではないので、追いついたばかりの状況を冷静に判断して短めのローテーションで走る。

残り3-4km辺りで傾斜がキツくなるポイントが見え、シッティングで加速すると1人に。

温存していたアウターギアに入れて淡々と回し、時折キツくなる風と傾斜に苦しみながらも何とかリードを保ち、ゴールすることができた。

 

しかしチームでの遠征は本当に楽しかった。勝てた事が嬉しかったのはもちろんだが、同じ車で遠くまで遠征し、同じ釜(すき家)の飯を食い、日頃の練習の成果を出す。

今回、貴重な休みに車まで出してくださり、レース前後フルサポートしてくださったMさんには本当に感謝。

 

早くもまた遠征に行きたい!

〜おわり〜

 

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ゴール付近より。
本来はこの先5km弱がゴールだった。

 

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 多賀大社の名物、糸切餅。
翌日が消費期限というピーキーなお土産ながら
柔らかくて素朴な甘味が本当に美味しい、大好きなお土産。

 

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夕日に向かって西へ帰る。

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